先月19日に、5年ぶりの新曲『Head Above Water』をリリースしたアヴリル・ラヴィーン(34)。新曲では2014年からのライム病との闘いを歌っているアヴリルが、「2年間ベッドにいた」と当時の辛い闘病生活について語った。

マダニに刺されることで感染するライム病。アヴリル・ラヴィーンは2014年にツアーをしていた時に疲労、痛みを感じ、「自分は一体どうしてしまったの?」とひどく困惑したことを『Billboard』の新しいインタビューで明かした。

ライム病だと分かったのはツアーも終わりに近づいた頃。アヴリルの友人が「ライム病なのではないか」と気づき、すでにライム病と闘っていた音楽プロデューサーのデヴィッドフォスター氏の当時の妻ヨランダさんに連絡をしたとのこと。ここでライム病の専門家の連絡先を教えてもらったという。アヴリルはライム病との闘いについてこのように語った。

「私は2年間もベッドにいたわ。」
「これは、細菌、スピロヘータのせいよ。抗生物質を飲むと、殺してくれるの。」
「でも、賢い細菌で嚢胞に変形するの。だから、他の抗生物質も摂取しなくちゃいけなかった。長い間(ライム病と)診断してもらえなかったせいで、私はかなりヤバい状態だったわ。」

またアヴリルは、元夫で「ニッケルバック」のチャド・クルーガーのスタジオで『Head Above Water』をレコーディングする時にちゃんと歌えるか不安を感じたそうだ。無事レコーディングができた時の喜びについて、「神様が『違うのよ。あなたは音楽をやり続けるのって言ってるんだ』って感じだったわね。その時に歌うことは神聖なことで、自分が悩んでいたほど難しいことでもなく、天職であると悟ったの。心の底からね」とコメントしている。

アヴリルは新曲を発表した時に、自身の公式サイトで「私は死んでしまうと思いました。自分の死を受け入れたんです。母が私と一緒にベッドに横になって、助けてくれていました。溺れているように感じたんです。息をしながら、祈りました。『神様、どうか私の頭を水の上にあげ続ける手助けをしてください』と。その瞬間に、このアルバムの作曲が始まりました。何かに入り込んだ感じでした」と説明していた。

このように当初は自身の身に何が起こっているのかすら分からなかったというアヴリルだが、現在は人々にライム病についての理解を広めることに力を入れており「アヴリル・ラヴィーン基金」も設立。同じ病気の人々を手助けするための活動を行っている。

画像は『Avril Lavigne 2018年10月19日付Instagram「“Here’s to never giving up” – @Billboard Magazine」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー

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