メジャーリーグサッカー(MLS)に所属するアトランタ・ユナイテッドを指揮する“タタ”ことヘラルド・マルティーノ監督(55)がシーズン終了後にメキシコ代表監督に就任する見通しだ。『ESPN』が伝えている。

メキシコサッカー連盟(FMF)は7月にフアンカルロス・オソリオ監督の退任を発表。ロシアワールドカップ(W杯)ではグループリーグドイツ代表から金星を挙げ決勝トーナメント進出を果たすなど、2015年から指揮を執っているオソリオ監督に対し連盟は続投を希望する意思を示していたが、同監督が固辞したようだ。

▽そこで白羽の矢が立ったのがマルティーノ監督だ。これまで母国のアルゼンチンパラグアイのクラブを歴任し、2013年には健康上の問題から急遽退任したティト・ビラノバ氏に代わってバルセロナの監督に就任。2013-14シーズンにはクラブ史上初の開幕7連勝などの成績を残したものの、無冠に終わったことからシーズン終了後に解任された。

▽また、パラグアイ代表やアルゼンチン代表監督も務めてきたマルティーノ監督には、現在空席となっているアルゼンチン代表監督再就任の噂もあったが、アルゼンチンメディアによると本人はこれを否定したようだ。

▽『ESPN』によると、マルティーノ監督とFMFはすでに口頭合意に至っており、MLSが閉幕する12月に正式にオファーもしくは発表がされる見込みとのこと。これに関して同監督は「何も言いたくない。ニュースがあるときは必ず伝える」とコメント。同連盟は2022年のカタールW杯、さらにはアメリカ・メキシコカナダの3カ国共同開催となる2026年大会までの契約を視野に入れているという。

▽なお、FMFは0月に24人の後任候補と会談を行っていたようで、その中にはリーズ・ユナイテッドマルセロ・ビエルサ監督やチェルシーや上海上港を指揮したアンドレ・ビラス=ボアス氏、前コロンビア代表監督のホセ・ペケルマン氏、かつてドイツ代表やアメリカ代表、バイエルンを率いたユルゲン・クリンスマン氏が含まれていたようだ。

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