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このほどアメリカで、他人の自宅玄関前に2歳の男児を置いて去っていった女の映像が監視カメラに捉えられた。警察が公開したこの映像には、男児を置き去りにする直前に笑みを浮かべる女の表情が収められていた。『New York Post』『ABC News』『Inside Edition』などが伝えている。

テキサス州スプリングで今月17日午後8時20分頃、とある邸宅のドアホンを鳴らす者がいた。さらに慌ただしくドアをノックするため、住人はすぐに玄関ドアを開けた。するとそこには見知らぬ2歳ほどの男児がひとりぼっちで佇んでいた。

周囲を見渡しても、保護者らしき者は居ない。住人は警察に通報して、到着した警察官と共に玄関前の監視カメラの映像を確認した。そこには白い車で到着し、右手に宙づり状態で男児の腕を掴み、左手には子供用のバッグを持って玄関前に現れる黒人女性の姿が収められていた。

この女は笑みを浮かべたかと思うと男児を地面に置き、ドアホンを鳴らしてノックをした後、住人がドアを開ける前に慌てた様子で、男児をその場に残したまま車で去って行った。置き去りにされた男児は困惑しているようにも見える。男児は怪我などしている様子はなく、健康状態も問題がないとのことである。

映像に映っている女は20代半ばから30代前半ほどで、髪は腰まで長くのばしており、右腕には複数の入れ墨が確認できた。モンゴメリー郡保安官事務所では、今回の映像を公開して情報提供を呼び掛けた。

すると翌日には、この男児の父親だと名乗るウィリーシモンズさん(Willie Simmons)が見つかったのだ。男児の名前はロイヤルプリンスシモンズちゃんといい、驚くことにプリンスちゃんが置き去りにされた家はウィリーさんの自宅の隣家であった。ウィリーさんは憤りを感じながらこのように話している。

「この子は私の息子です! そしてこの女は息子の母親の友達なんだ! もしこの子の母親だったら、ここに置き去りになんてしないから。本当にどうしたものか、この映像を見るたびに腹が立つ!」

実は映像に映っていたのは、プリンスちゃんの母親ではなかった。女は、ウィリーさんの自宅まで彼を連れて行くように母親に頼まれていた。しかし家を間違えて一軒隣の家に連れて来てしまったのだ。そのうえ住居内に誰かいるか確認もせずに、その場にプリンスちゃんを置き去りにしたのだ。ウィリーさんは怒りを込めてさらにこのように語った。

「もし今回、この親切な隣人が不在だったら、どうなっていたか想像してみてください。息子は通りに出て、さまよい歩き、車に轢かれていたかもしれないんですよ。考えられますか? もし周囲に誰もいなかったら息子はそのまま外をウロウロするしかなかったんですよ。」

現在、捜査は進行中であり、プリンスちゃんは事件が起きてから児童保護サービスセンターの監督下に置かれているが、両親はすぐにプリンスちゃんを引き取ることが出来なかった。同センターは、同様の問題が今後起きないとも限らないため話し合いの場を持ち、プリンスちゃんが家族のもとへ帰れるように働きかけているとのことだ。

画像は『Montgomery County Sheriff’s Office 2018年10月18日付Facebook「Update 9:20 am:With the help of our local media and our community, the father of the abandoned child has been located.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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