エリマリ(©ニュースサイトしらべぇ

若者を中心に人気を博す短編動画投稿サービス「TikTok」。有名芸能人も投稿を行う中、注目を集めているのがエリカとマリナだ。

ルーマニア人の母を持つ姉妹は、その端正なルックスでグラビア誌を席巻。大きな話題になっている。

■動画投稿のきっかけは「Vine」

エリマリ(©ニュースサイトしらべぇ

TikTokでブレイクしたエリカとマリナ。動画を投稿するようになったきっかけは、かつて流行した6秒動画「Vine」だったという。Vineを始めるまでにはどのような経緯があったのだろうか。

エリカけみおさんや大関れいかさんのような有名な方の動画をツイッターで見かけたのがきっかけですね。そのちょうど同じ時期に東日本大震災があったこともあって、お母さんの実家があるルーマニアに帰っていたんです。

友達もいなくて、ルーマニアのおうちにいるのがすごく暇だったんですよ。そのときに、マリナが「マリ、バインに投稿する!」って言いだして。

マリナ:えっ!? エリカからだよ! エリカは何をやってるんだろうって思って、始めたんだよ。

驚くべきなのが、Vineへの投稿を始めたのは彼女たちがまだ小学生のときなのだ。その幼さであれば、記憶が少し曖昧になっているのも頷ける。

■Vineが終了、そのとき2人は…

Vineを開始すると視聴回数が増え始め、フォロワーがエリカは1万人、マリナも6千人ほどに。

自分たちの作った動画がどのくらい評価されているのかが、フォロワーという数値になって視覚化される。その感覚が、動画を投稿するという2人の楽しさをさらに高めた。

エリカ動画を作ったり自分たちが面白いと思ったことを楽しく発信していて、フォロワーが増え始めたんですね。そのときに、ファンがついてくれるのがすごく嬉しいってことを知りました。

そのあと、Vineへの投稿を続けていたエリカとマリナだったが、2017年にそのサービスが終了してしまう。このとき、エリカは高校1年生、マリナは中学3年生だった。

マリナ:アプリ自体がなくなって、1年くらい何もすることがなくなってしまったんです。(この期間は)ツイッターにいるフォロワーさんがどこかに行ってしまわないように、ママにドッキリをする動画と自撮り写真を投稿するくらいでしたね。

■「TikTok」との出会い

マリナ(©ニュースサイトしらべぇ

Vineの終了後、エリカは別の動画投稿サービスを利用し始める。しかし、それが海外ユーザー中心だったこともあり、思うようなリアクションを得ることはできなかった。

そして、別の動画投稿サービスに移ろうと考えているときに出会ったのが、今のふたりを象徴するアイコンの1つ「TikTok」だ。

エリカが先に動画を投稿し始めるのだが、マリナは最初、流行しているTikTokに抵抗があったようで…

マリナ:エリカがTikTokをやり始めたときは、「うわあ、マジかー」と思いました。でも、学校でTikTokを見たりしていて、暇だから自分も友達と撮ってみようってことになったんですね。

撮影した動画を投稿すると、その1本がバズってフォロワーが1万人とか2万人になって、エリカのフォロワーを超えたんです。それで(本格的に)私も始めました。

■YouTubeにも動画投稿を開始

エリカ(©ニュースサイトしらべぇ

TikTokで着実にファンを増やし、ふたりは現在YouTubeにも動画投稿を開始している。動画という共通点はあるが、その2つには大きな違いがあるという。

エリカやっぱり、TikTokに比べて長いっていうのが難しいですね。いくらカットできるって言っても、3分は必要で、その時間なにかしないといけないわけじゃないですか。

その企画を考えたりとか、必要な時間の間ずっと喋ったりするのが大変です。そのあと字幕を入れて、カットして、効果音や音楽を探してみたいな動画の編集はもっと大変!

■次のステップに進むため

エリマリ(©ニュースサイトしらべぇ

ふたりはインスタグラムやツイッターなどの投稿でも、常に人に見られていることを意識して、最低限のマナーを保つように心がけているという。それは今後、次のステップに進むために必要なことと考えているからだと話す。

エリカ私たちは、ファンじゃない人から「TikTokをやっている人」「ティックトッカーなのに、なに芸能人ぶってるんだよ」って言われることが多いんです。

でも、そうじゃなくて、TikTokの知名度をそこだけにおさめていたら本当に意味がなくて、その知名度を使って次に進まないといけないと思っています。

■今後ふたりが目指すものとは

「TikTokを使って成長したい」と話す彼女たちが、出演したいテレビ番組や、次に目指すものはなんなのだろうか。

マリナ:もっともっと頑張らないといけないのはわかっているんですけど、『世界の果てまでイッテQ!』のようなドッキリ番組とか、トーク番組だと『しゃべくり007』に出たいです。

エリカしゃべくり007』のようなレギュラー番組に、ティックトッカーとしてではなく、タレントさんとして出られるようになれれば、一番最初の目標は叶えられたと言えると思います。

明確な目標を持ち、それを実現するため、動画の研究など日々努力を積み重なるエリカとマリナ。しっかり者の姉と奔放な妹という印象を受けがちだが、エリカがインタビュー中に話す内容を思うように言葉にできなくなる場面も。

そのときは、マリナが冷静にフォローを入れるなど、お互いを補い合っていることが窺われた。「姉妹いっしょに活動していきたい」と話すふたりが、そのコンビネーションで今後どのような活躍を見せてくれるのかに注目だ。

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(文/しらべぇ編集部・野瀬 研人 写真/松野 佳奈)

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