Q. 将来は問題を分析し、その対策を立案する仕事に就きたいと考えています。どんな職業に就けばそういった仕事ができますか? その仕事に必要な知識を身につける学問も教えてください。

A. どんな問題を分析したいのかによって、学ぶ学問や仕事の内容も変わってきます。

【どんな問題を分析して解決していきたいのか】

質問者さんは将来、問題を分析して解決に導いていく仕事をしたいということですが、どのような問題を分析したいのでしょうか?

例えば「あらゆる会社の問題点を解決していきたい」と考えるのなら、コンサルタント系の会社に就職するといいでしょう。会社が抱える問題点を洗い出して、第三者の立場で問題解決の手伝いをする仕事に関わることができます。問題解決が的確にできるかどうかによって会社の動向が大きく影響してきますから、責任のある仕事です。

問題解決はコンサルタント系の会社でなければできないというわけではありません。会社組織の中で、売り上げをどう伸ばしていくか、人材育成をどのように行っていくかなどの問題解決にチャレンジできる部署もあります。

【問題の内容によって学ぶ学問も異なる】

一口に問題を分析するといっても、携わる分野によって学ぶ学問が違ってきます。
会社が抱える問題について分析をして解決したいのなら、経営学や商学を学ぶ必要がありますし、社会問題に関心があるのなら、社会学や地域社会学を学ぶと役に立ちます。

また、理系学部では「問題提起→分析→解決策の検討」というプロセスを日常的に行っています。理系学部で行われる実験は、まさに「どうしてこうなるのだろう」という問題提起から実験をすることによって疑問点を分析し、その結果から解決策を導きます。

こうして考えると、質問者さんが携わりたい「問題を分析して対策を立案する仕事」というのは、文系、理系問わずとても幅広いものだと分かります。自分が文系なのか理系なのか、どんな問題に興味があるのかなどを考えて進路を決めて下さいね。

【回答者:進路のミカタ編集部】