〇三河 76 ‐ 71 SR渋谷●

 71年の歴史の中で「記憶にない」と言う前節までの開幕5連敗のチームが、まるで別のチームのようだった。

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前日20日に続いて、岡崎でサンロッカーズ渋谷を迎えた今節の「岡崎信用金庫 presents シーホース三河ホームゲーム」BURN THE BLUE BOOSTERは、恒例の餅まき・菓子まきをスーパーガールズと一緒に参加できる「餅まき・菓子まき体験イベント」や、キャプテンの狩俣選手への花束贈呈や始球式(フリースロー)を体験できる「始球式体験イベント」で盛り上がる中、試合がスタート。

鈴木貴美一ヘッドコーチが「成長してもらわないと困る」と言う今季栃木から加入した生原秀将が39分58秒の出場で15得点6アシストと躍動。シーホース三河に2連勝をもたらした。新加入のジェームズ・サザランドもゴール下に切り込んで豪快なシュート、外からも点を重ねて、25得点と大暴れした。

 三河は次節、10月24日(水)にホームで中地区首位の富山を迎える。開幕から5連を喫し、今節は強豪・渋谷を相手に2連勝。ようやく「新生・三河」が機能し始めたところで、首位・富山との対戦は序盤の天王山とも言える試合だ。

1Q 三河17–18 SR渋谷


桜木 11得点でチームに勢い

スターティング5は、昨日のGame1 と同じ#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

「お互い勝ちに飢えたチーム」(鈴木HC)の対戦は1Qから激しくぶつかり合う。「1Qから飛ばしていくぞ」という鈴木HCの激を受け、SR渋谷のタイトなマークに苦しみながらも#32桜木、#14金丸が積極的にリングにアタック。#32桜木が11得点を記録し、チームに勢いをもたらした。SR渋谷も#34ケリーを中心に襲いかかるが、#5バッツ、#24加藤、#46生原が粘り強いディフェンスやリバウンド争いで対抗。1Qは互角の攻防となった。

2Q 三河37–26 SR渋谷 (三河20–8 SR渋谷)

生原の連続得点で2桁リード

スタートは、#0サザランド、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

#32桜木がSR渋谷#3ファイをファウルトラブルに追い込むと、マークが変って勝機を見いだしたインサイドを執拗に突いて得点を積み上げる。#16松井が連続得点で攻撃を活性化させると、#5バッツがリバウンド、#0サザランドが3Pシュートを沈めて徐々にリードを広げていく。さらに残り2分から#46生原がピックアンドロールで中央突破して連続得点で6点をマーク。一気に二桁リードを奪った。

3Q 三河54–46 SR渋谷 (三河17–20 SR渋谷)

逆転を許すも、生原、桜木が流れを引き戻す

スタートは、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

#32桜木のポストプレーで先制するも、その後は約4分間ノーゴールとオフェンスが停滞。SR渋谷#34ケリーの7連続得点で点差を縮められると、残り3分半ターンオーバーから#9ベンドラメにファストブレイクを許し40-41と逆転される。

しかし、#46生原がすぐさま3Pシュートで逆転すると、#32桜木がジャンプシュート、#14金丸がフリースローを決めて悪い流れを断ち切る。さらに#0サザランドの連続得点で突き放し、点差を8点に戻して最終Qへ突入した。

4Q 三河76–71 SR渋谷 (三河22–25 SR渋谷)

サザランド 16得点の大爆発 ホーム2連勝

スタートは、#0サザランド、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#46生原。

インサイドでの得点が伸びず重い展開になると、#0サザランド、#46生原がアウトサイドシュートで打開を図る。#0サザランドは3Pシュート2本に、バスケットカウントの3点プレーと、この10分で計16得点の荒稼ぎ。2分半を残して18点のリードとほぼ試合を決定づけると、司令塔の#46生原がスローダウンして冷静に試合をコントロール。SR渋谷#34ケリー、#0満原、#14杉浦の3Pシュート攻勢を振り切り、ホーム2連勝を飾った。

〇三河 76 ‐ 71 SR渋谷●
(三河通算成績 2勝5敗)
入場者:2,604人

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 今日は入り方がすごく良くて、1Q、2Qすごく良かったんですが、SR渋谷さんは能力が高いので3Qは追い上げられてしまったんですが、何とか逃げ切ることができました。
今は、修正しなければいけない部分がたくさんあるんですが、ただディフェンスだけは今日やろうとしたことを選手が実行してくれました。
そういった意味では、オフェンスでの簡単なミスはありましたが、ディフェンスが安定してできたのは良かったです。

■ #46 生原 秀将選手 ヒーローインタビュー

ー連勝ですがいかがですか?
最高です。

ー2日続けてのヒーローインタビューです。
うれしいです。

ー15得点3リバウンド6アシスト、出場時間39分58秒、ほぼ出場していました。試合を振り返ってみていかがですか?
苦しい時間帯もあったのですが、みんなで我慢しながら戦えたのでよかったと思います。

ー生原選手の目からチーム状況をみていかがですか?
開幕してから毎試合毎試合よくなってきていて、負けているときも下をむいている選手はいなかったですし、いい状態かなと思います。

ー生原選手ご自身の状態はいかがですか?
よくなってるかな、と思います。

ー日を開けず24日(水)富山戦ですがいかがですか?
ホームゲームということで自分たちとしては心強いので、しっかりと勝ちきれるようにやっていきたいと思います。

シーホース三河にやってきて、このシーホース三河のホームはどんな感想をお持ちですか?
やりやすいです。(笑顔)

■ #0ジェームズ・サザランド選手 ヒーローインタビュー

ー今日の勝利、おめでとうございます。
ありがとう。(日本語)

ー今日の試合を振り返っていかがですか?
SR渋谷もかなりハードにプレーしてきたのですが、しっかり1Qをハードに戦うことができたと思います。

ー本日25得点の活躍です。第4Qでの活躍が目立っていましたが振り返っていかがですか?
自分に関してはよかったと思います。
それよりも出てきた選手全員がかなりハードにプレーしたことが自分の得点につながったと思います。

ー日本のバスケットには慣れてきましたか?
気に入っています。

シーホース三河のホーム会場の雰囲気はいかがですか?
気に入っています。
負けているときもしっかり青援してくれるので感謝しています。

ブースター・ファンの皆さまにひとこと。
先のことになってしまいますが、ホームの皆さまにトロフィーを持って帰れるようにがんばりたいと思います。ご青援よろしくお願いします。

■ サンロッカーズ渋谷 勝久ジェフリー ヘッドコーチ 試合後コメント

 2Qの差をつけられたところが今日は一番ひびきました。特に、#46生原選手(三河)が連続で得点したところでもっと自分が手を打つべきだったと思いました。
後半は、#0サザランド選手(三河)の活躍が素晴らしかったです。

我々はオフェンス面では昨日課題だった「オフェンスが単調になってしまった」部分は、今日はチームとして我慢して攻めれたポゼッションが昨日より増えていたところは自分たちが成長していると感じている部分です。しかし、三河さんの方が確率良くシュートを決めていたので、内容が悪いポゼッションをいかに減らしていくか、内容のいいポゼッションを増やしていって、プラスして個人がスキルアップに時間を費やして、シュート、フィニッシュの練習をして、チームとしてステップアップできるようにしたいです。

岡崎に来ていただいたサンロッカーズのファンの皆さま、ありがとうございました。勝利をプレゼントできずに申し訳ないです。

次はアルバルク東京とホームで水曜日にゲームがありますので、しっかり切り替えてまたチャレンジしたいと思います。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

Bリーグ最長歴史の名門チーム、開幕5連敗のち2連勝