湖南省珠洲県育紅小学校の教師は16日、地元警察署幹部の娘に体罰を与えたとして、一時警察当局に連行された。複数の中国メディアが報じた。

15日、この教師は遅刻した女子生徒を数分間立っているよう罰を与えた。翌10月16日午前8時、地元警察署から複数の警察官が小学校に現れ、女性教師を連行した。警察から7時間の尋問を受けたのち、同日午後3時頃に解放された。

女子生徒は同警察署副所長の娘で、立たされただけでなく「先生にピンタされた」と泣きながら母親に訴えた。母親は教師に確認の電話を入れたが、「先生が忙しくしていたか、この話にあまり関心を示さなかった」と言い、その後110番通報した。

女性教師によると、遅刻した数人の生徒を立たせたが、「(誰にも)ピンタはしていなかった」という。

この女性教師は、中国のSNS微信(WeChat)で「7時間の拘束時間の間、食べ物や飲み水が与えられなかった」と投稿した。「すべて監視下に置かれていた」

中国メディア澎湃新聞は、警察署副所長と女性教師を連行した警察官に職務停止処分が下ったと伝えた。

(編集・佐渡道世)

小学校教員は、警察署長の生徒を叱ったら数時間拘束されたとネットで告発した。参考写真 (PETER PARKS/AFP/Getty Images)