イングランド代表DFのキャラガー氏は期待外れのサンチェスに厳しい視線

 マンチェスター・ユナイテッドのチリ代表FWアレクシス・サンチェスは、今年1月にアーセナルから加入後、わずか4ゴールしか決められずに期待を裏切っている。元イングランド代表DFで解説者ジェイミー・キャラガー氏は、そのサンチェスをかつてチェルシーで苦しんだ元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(現・サガン鳥栖)にたとえた。英紙「テレグラフ」が報じている。

 サンチェスは、バルセロナアーセナルといったビッグクラブで活躍し、輝かしいキャリアを送ってきた。今年1月の移籍市場でユナイテッドに加入した際の年俸は、クラブ最高額の1400万ポンド(約21億円)とも言われている。

 クラブは、サンチェスに栄光のエースナンバーである7番を用意。大きな期待を背負ったが、ここまでユナイテッドでは公式戦25試合に出場してわずか4得点にとどまっている。今季は公式戦11試合のうち、スタメン出場は半分以下の5試合と、放出も噂されるようになった。

 この不振のアタッカーに、解説者のキャラガー氏も厳しい視線を送り、その衰えをこう指摘している。

サンチェスは、もはやかつての姿ではない。マンチェスター・ユナイテッドでの彼を見ていると、アーセナル最終年の低調ぶりは単なるモチベーション低下の問題ではなかったということが確信に変わった」


かつてチェルシーで苦しんだトーレスに重なる不振

 そして、同氏は「サンチェスのベストイヤーは終わった」と断言した。12月に30歳を迎えるサンチェスは、キャリアのピークを過ぎてしまったというのか――。

 さらに、キャラガー氏は記事の中で、「マンチェスター・ユナイテッドでの彼はチェルシーでのトーレスだ」と表現している。かつてリバプールで絶頂期にあった元スペイン代表FWトーレスは、2011年1月に当時のプレミアリーグ史上最高額となる5000万ポンド(約74億円)でチェルシーへと移籍。だが、それまでの爆発的な得点力は鳴りを潜め、移籍金に見合う活躍ではないと多くの批判を受けた。それが、今のサンチェスの姿に重なるようだ。

 ジョゼ・モウリーニョ監督との確執も噂されるなかで、サンチェスは栄光の7番に恥じない輝きを取り戻すことができるだろうか。


Football ZONE web編集部)

マンUで不振のサンチェス、英解説者が衰えを指摘【写真:Getty Images】