先日NTTドコモが行った「NTTドコモ2018-2019年冬春 新製品発表会」。発表された新端末8モデルのなかでも、特に注目を集めていたのが『カードケータイ KY-01L』『ワンナンバーフォン ON01』である。両者とも「小さい」「シンプル」を追求した結果として誕生した端末だが、それぞれ根本的な開発背景はまったく異なる。ここでは両者の気になる仕様や特徴などを紹介していく。

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電子ペーパーで世界最薄・最軽量を達成した『カードケータイ

まずは『カードケータイ KY-01L』。最大の特徴は、世界最薄・最軽量という点だろう。実際に触ってみると、一般的なスマートフォンより圧倒的にコンパクトで軽い。それもそのはず、スマートフォンの約1/3という厚さ5.3mm、重さ4.7gの極小サイズにケータイの基本機能がまとめられているというのだ。これは名刺とほぼ同じ大きさで、シャツのポケットやカードケースにもスッと収まるサイズである。

ディスプレイは約2.8インチで、ケータイとしては珍しい電子ペーパーが採用されている。画面静止状態での消費電力がゼロという超省エネな特性を活かし、静止時の連続待受時間は約100時間(LTE/3G)と長時間の電池持ちを実現した。しかし、実際ブラウザを使用してみると、普段のスマホの速さに慣れているからか、電子ペーパー特有の応答速度の遅さは気になった。

使える機能は電話、SMS、Wi-Fiテザリング、ブラウジング、カレンダー、時計、電卓などの基本的なものに絞られている。カメラ機能などは搭載していないため、スマホやタブレットと併用する「2台持ち」運用が現実的である。発売時期は2018年11月下旬予定で、ボディカラーはInk Blackのみ。

スマホ用“子機”の『ワンナンバーフォン』

次に『ワンナンバーフォン ON01』。こちらの端末を一言で言い表すなら、スマホ用の”子機”として同じ番号で発着信ができるというもの。

利用には、ドコモの回線で利用しているスマホの電話番号を共有できるサービス「ワンナンバーサービス」(月額500円)の契約が必要となる。スマホを親機として設定することで、本製品を子機のように通話やSMSが使用可能に。ちょうどSeries3以降のApple Watchの音声通話をiPhoneとの組み合わせで使用する場合と同じようなイメージだ。

『ワンナンバーフォン』は連携するスマホと離れた場所にあっても利用できるので、親機のスマホをオフィスや自宅に置いたまま、本製品だけを持って外出しても電話対応ができる。またスマホで動画視聴やスマホ操作をしながら、一方のワンナンバーフォンで電話をするといった使い方も可能。2つの端末で音声通話とデータ通信を使い分ければ、スマホのバッテリー消耗対策にもなるという。

発売時期は2018年10月下旬予定で、カラーはWhiteのみとなる。

関連サイト
『カードケータイ KY-01L』製品情報ページ
『ワンナンバーフォン ON01』製品情報ページ

textナンスイ(編集部)
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掲載:M-ON! Press