「信頼と品質の“ホッとするサスペンス”」は強かった。

【写真を見る】ちゃめっ気たっぷりな伊東四朗&羽田美智子のやりとりも人気

10月21日に放送された伊東四朗主演のドラマ「おかしな刑事スペシャル」(夜9:00-11:05、テレビ朝日系)が、平均視聴率13.0%を記録したことが分かった。「下町ロケット」(TBS系/12.4%)や「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系/14.1%)など、強豪ひしめく日曜夜9時台で高数字を残した。

なお、本作は土曜夜9時台の土曜ワイド劇場枠から始まり、木曜夜8時からの単発枠、日曜朝10時からの日曜ワイド枠、そして第17、18弾の日曜夜9時枠とさまざまな枠で放送されているが、全18回の平均視聴率は12.9%と安定した数字をマーク。

第17弾では苦戦を強いられたが、日曜夜9時台2回目の放送となった今回、土曜ワイド劇場時代の2014年6月放送の第11弾以来の13%超えと好結果を残した。(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)

同ドラマは、伊東四朗がたたき上げの刑事・鴨志田新一を、羽田美智子が娘でエリート警視の岡崎真実という、凸凹父娘コンビを演じるシリーズの最新作。

第18弾となる今回は、東王子署管内の公園で新聞社の文化部記者・長谷部薫(岩橋道子)が刺殺されたところから物語が動き出す。

第一発見者は実演販売員の元夫・相川裕治(深沢邦之)で、現場からは財布や携帯電話、パソコンなど所持品が全て入った薫のバッグが、こつ然と消えていた。

目撃者によると、悲鳴を聞いて駆けつけたところ、相川は仰向けに倒れた被害者に馬乗りになっていたという。

その上、凶器の包丁は相川が実演販売している商品であり、相川の指紋しか検出されなかったことから、捜査員たちは相川を疑う。鴨志田は凶器の指紋が不自然に付着していることに気付いたが、相川は逮捕、起訴されてしまう。

調べを進める中で、事件の2週間前に、薫が住んでいたマンションに空き巣が入った事実が浮上。犯人は薫の所持品が目当てだったのではないかと、鴨志田は考え始める。そのころ、相川は国選弁護人の武井昭一(正名僕蔵)を解任。

代わりに着任したのが大物弁護士・久保丈太郎(大和田伸也)だった。しかも、これまで一貫して犯行を否認していた相川は、裁判に入ったとたん罪を認める。これには鴨志田も武井も疑念を抱くが、真実もまたこの事件に興味を持っていた…。

女性記者が包丁で刺殺される事件をきっかけに、凸凹父娘コンビが殺人事件に隠された切ない真相と背後に潜む巨悪を暴く、というストーリーだった。(ザテレビジョン

「おかしな刑事」の主人公・鴨志田新一を演じる伊東四朗