マラソン

(Pavel1964/iStock /Getty Images Plus/写真はイメージです)

タレント・フィフィが22日に自身のツイッターを更新。

21日に行われた「全日本実業団対抗女子駅伝」で、負傷した女性ランナー四つん這いでたすきを渡したことについて持論を展開して話題になっている。

■「美談になる風潮」に疑問

問題となったのは、岩谷産業・飯田怜(19)選手が第2中継所200メートル手前で転倒し、四つん這いの状態で前進したシーン。両膝から流血しながらも懸命に進む痛々しい光景が続いた。飯田選手はレース後、右脛骨の骨折で全治3~4カ月と診断されている。

このことについて、フィフィは「選手自らは危険を申し出ない」とし、「それを根性あるとか美談で評価するのは今後の彼女のためにも、他の選手のためにも良くないんじゃないかな」と主張。

さらに、「怪我してまでやるのが駅伝なんだよってプレッシャーかけてしまうようで、スポ根も行き過ぎるとパワハラの温床になるからね」と警鐘を鳴らした。

■「美談にするのはおかしい」の声

フィフィが疑問視するように、ツイッターや『ガールズちゃんねる』では「美談にすべきではない」との声が数多く見受けられた。

「駅伝のハイハイでタスキ繋いだ選手だけど、私は美談には思えなかったな。そこまでしても取らなきゃいけないものなのかもしれないけど、スポーツ選手なんだから骨折したら、治療を優先しよう。次があるじゃない」

「女子駅伝で骨折した選手がハイハイでリレー繋ぐニュースを今更見たが、はよドクターストップせいよという感想しかなかった」

「これを美談にするのはおかしいなと思う。アホじゃんってしか思わなかったし、真似すべきじゃないね。自分の実力不足でこうなったわけだし、それまでだよ」

■「誰も責めることはできない」「美談で良い」の声も

一方、フィフィの意見に疑問の声も。選手本人が「たすきを渡す」と判断した以上はその気持ちを尊重してあげるべきとの意見のようだ。

「チーム全員の気持ちもあるし本人が走りたいって言ってるのにチームに関係ない審判が無理矢理止めるなんて無理すぎ フィフィがあの場にいても止めれんかったと思うで 皆人生かけてあの場におるんやぞ生半可な気持ちじゃ無理 言うのは簡単だけどね」

「彼女が頑張ったよ。チームのために。それを誰も責めることはできない。ルールでしっかり決めてあげないと、特に駅伝において選手は自ら棄権できないよ」

「選手の判断でタスキを繋げた。美談で良いじゃないですか。仮に途中棄権したとしても、それは英断として讃えるべきかなと。選手や監督の努力を知らない第三者が語るべき事でもない。素直に凄いと言えば良い」

■駅伝の良さがわからない人は…

ドラマチックな展開が起こることが駅伝の魅力の一つ。しかし、一方で「何が面白いのかわからない」という人も。

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,365名に「駅伝」について調査したところ、約4割が「良さがわからない」と回答した。

(©ニュースサイトしらべぇ

性別・年代別で比較すると、比較的若い年代が駅伝を楽しめていない傾向にあることがわかった。

なお、報道によれば同チームの広瀬永和監督は主催者側に「やめてくれ」と伝えていたという。今回の一件に賛否が相次いでいるが、結果的に「伝達ミス」が原因で美談がつくられたようだ。

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(文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代〜60代の男女1365名(有効回答数)

フィフィ、女子駅伝騒動の「美談化」に疑問 「言うのは簡単」「美談で良い」と物議