U-19日本代表は22日、AFC U-19選手権インドネシア2018グループB第2節のU-19タイ代表戦に臨み、3-1で勝利した。この結果、日本がグループステージ首位突破を決めている。

▽上位4チームに来年ポーランドで開催されるFIFA U-20ワールドカップ2019の出場権が与えられる今大会。先日、フル代表初得点を挙げたMF堂安律らを擁し前回大会で初優勝の日本は影山雅永監督の下、大会連覇と共にU-20W杯出場権獲得を目指す。

▽第1節の北朝鮮代表戦を5-2で下して首位スタートを切った日本は、その一戦から先発メンバーを5人変更。GK谷晃生(ガンバ大阪)、最終ラインが右から石原広教(湘南ベルマーレ)、三國ケネディエブス(青森山田高校)、橋岡大樹(浦和レッズ)、東俊希(サンフレッチェ広島ユース)、ダブルボランチを伊藤洋輝(ジュビロ磐田)と齊藤未月(湘南ベルマーレ)が組み、右サイドハーフに郷家友太(ヴィッセル神戸)、左に安部裕葵(鹿島アントラーズ)が入った。2トップは斉藤光毅(横浜FCユース)と宮代大聖(川崎フロンターレU-18)がコンビを組んだ。

▽試合開始前に終了したグループB第2節のもう1試合、U-19北朝鮮代表vsU-19イラク代表の一戦で、北朝鮮が1-0で勝利したため、勝てばグループステージ首位突破が確定する日本。3分に安部がボックス左から左足でシュートを放つが、グラウンダーのシュートはGKクリサワット・コンコットに正面で止められてしまう。

▽その後はメンバーを複数人の入れ替えたからか、連係がかみ合わない場面も。それでも攻勢に出る日本は15分、安部からのパスを左サイドで受けた東がアーリークロスを供給。ファーサイドの郷家の折り返しを宮代が右足で合わせたが、これも相手GKの正面に飛んでしまい、先制点を奪うことができない。

▽日本は迎えた27分、ボックス左手前でボールを持った安部が一気にボールを蹴り出して縦への突破を図る。一度は相手に防がれるも、ボールを奪い返してボックス左に侵攻。低いクロスはGKクリサワット・コンコットに弾かれたが、こぼれ球を宮代が押し込んで先制に成功する。

▽宮代の2試合連続ゴールで先制した日本は42分に追加点。敵陣中央左でパスを受けた安部が宮代とのワンツーでボックス手前まで持ち込み、ゴール前へ絶妙なスルーパス送る。これに反応した斉藤光毅が飛び出したGKクリサワット・コンコットを冷静にかわしてゴールへ流し込んだ。斉藤も2試合連続ゴール。

▽さらに日本はその2分後、ボックス左手前でFKを獲得。これをキッカーの宮代が右足を振り抜くと、ボールはGKクリサワット・コンコットの手を弾いてゴール左隅へと吸い込まれて、前半だけでスコアを3-0にした。

▽3点をリードする日本だが、54分に一瞬のスキを突かれてしまう。タイに後方からロングボールを放り込まれると、ボックス手前のシティチョーク・パソに収められ、ボックス内へのスルーパスを許す。これを途中出場でピッチに登場したばかりのスファナート・ムアンタにシュートを打たれてしまい、GK谷が触れるもボールはゴールに吸い込まれてしまう。

▽1点を返された日本はその2分後にもピンチ。再びロングボールで最終ラインの裏を突かれてしまい、コラウィット・タサにボックス内でループシュートを打たれてしまう。ボールはGK谷を抜けてゴール方向へ向かうが、ここは橋岡がカバーして追加点を許さない。

▽不安定な守備から簡単にボックス内への侵攻を許してしまう時間帯が続く日本。再び突き放そうと60分に郷家のパスを受けた宮代がボックス右手前から切れ込み、左足で強烈なシュートを放つも、ここは左ポストに嫌われてしまう。

▽追加点を奪うことができない日本は、徐々に足が止まり始め、勢いが停滞。81分には齊藤未月の縦パスを受けた宮代が反転してボックス中央やや左から左足でシュートを放つが、わずかにゴール左外へ。日本はその後、88分に郷家に代えて久保を投入して試合を終わらせた。

▽宮代と斉藤の2試合連続ゴールで3-1と勝利した日本は、これでグループステージ首位突破が確定。その日本は25日、第3節でU-19イラク代表と対戦する。

U-19タイ代表 1-3 U-19日本代表
U-19タイ代表】
ファナート・ムアンタ(後9)
U-19日本代表】
宮代大聖(前27)
斉藤光毅(前42)
宮代大聖(前44)