10月20日に放送された「土曜スタジオパーク」(NHK総合)に女優の松坂慶子と内田有紀が生出演。視聴者を大きな悲しみで包んだ連続テレビ小説まんぷく」(NHK総合ほか)での咲(内田)の臨終シーンについて振り返った。

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まんぷく」で松坂はヒロイン・福子(安藤サクラ)の母・鈴(すず)を、内田は上の姉・咲(さき)を演じている。12日に放送された第11回では、肺結核を患っていた咲がとうとう短い生涯を閉じた。

「土曜スタジオパーク」では、放送時に多くの視聴者の涙を誘った、病室で咲が鈴や福子、愛する夫・真一(大谷亮平)、妹の克子(松下奈緒)、克子の夫・忠彦(要潤)に看取られて息を引き取るシーンを改めて放送した。

大谷亮平「俺、こんなに泣けるんだ」

VTRでは、松下奈緒と大谷亮平からもコメントが到着。2人ともこのシーンを印象的な場面に挙げ、大谷は「『俺、こんなに泣けるんだ』というくらい気持ちが乗って…」、松下も「咲姉ちゃんが最後、『ごめんね、克子…』『ありがとう』って。その一言で私はもう号泣してしまって…。あのシーンは本当につらかったですね」と、それぞれ撮影を振り返った。

松下と大谷のコメントを受け、MCの渡辺直美も「皆さんの思いがグッと伝わってくるシーンでしたが…」ともらい泣き。内田は、「咲姉ちゃんが一生懸命みずみずしく生きている、今井家の一員であったことを、皆さんの心にしっかりと寄り添えればいいなと思いながら…。亡くなるシーンまでのプロセスを大事に、鈴さんへの育ててくれた感謝だったり、克子との思い出、福子との思い出、真一さんとの思い出、忠彦さんとの思い出すべてを、日々演じる中でしっかりと、丁寧にいきいきと演じたいなと思っていましたので、そういう気持ちで臨みました」と打ち明けた。

松坂は、撮影時のエピソードを告白。「(亡くなったシーンの撮影で)カットがかかったら内田さんが『慶子さん、大丈夫?』って。本当に胸がいっぱいというか、我を忘れて演じているので、きっと目を閉じていてもそういうものを感じて『大丈夫かな』と心配してくれたのかなと」と振り返った。

これに対し、内田は「慶子さんとお芝居していると魂や心が揺さぶられるんです」と告白。「咲が目を覚ます前、絞り出すように『目を開けなさい』っていう(慶子さんの)心の声がすごく私に伝わってきて…。“生きたかったんだけどごめんね、ありがとう”っていう思いにさせていただけるというか…」と、感情の高ぶりを感じながら撮影をしていたことを回想した。

最後は、「(慶子さんは)ずっとお着物でしたし。みんなで必死になって山場を迎えました」と総括した内田に松坂も「そうでしたね」としみじみ。出演者や視聴者から愛された“咲姉ちゃん”との別れに想いを馳せた。

そんな2人のやりとりに、視聴者からもSNSで「お互いの演技が影響を与えて…俳優さんってすごいな」「お2人とも美しいし本当に素敵な女優さん」といった声が上がった。

「土曜スタジオパーク」は毎週土曜昼1:50-2:50、NHK総合で放送。10月27日(土)のゲストはドラマ「昭和元禄落語心中」に出演中の岡田将生&山崎育三郎。落語の過酷な稽古の様子や撮影の舞台裏にも迫る。

大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほかで放送。連続テレビ小説まんぷく」は毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほかで放送。(ザテレビジョン

内田有紀が“咲姉ちゃん”の最期のシーンを回想