今夏バイエルンからPSGに移籍したDFベルナト、古巣会長の辛辣な言葉にも冷静な対応

 今夏にバイエルンからパリ・サンジェルマンPSG)に移籍した25歳のスペイン代表DFフアン・ベルナトが、古巣バイエルンのウリ・ヘーネス会長が発した批判的な言葉に“大人の対応”を見せた。ドイツ誌「キッカー」が伝えている。

 ヘーネス会長を含むバイエルンの幹部は現地時間19日の記者会見に臨み、バイエルンに対する報道が「恥知らずで敬意に欠け、攻撃的」だとメディア批判を展開した。

 さらに同じ会見でヘーネス会長はベルナトを酷評。同選手の売却について、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦に触れ、「我々がセビージャで試合をした際、ほとんどフアン・ベルナト一人のせいでCLから敗退するところだった。それで彼を売ることが決まった」と語ると、さらに「クソのようなプレーをした」と語気を強めた。

 この発言を知ったベルナトはあくまで冷静だった。20日のフランスリーグアンのアミアン戦後、「ああ、そのことについては聞いたけど、僕からは何も言うことはないよ。幼い頃から、感謝を忘れないようにと躾けられたんだ。僕はバイエルンで過ごした4年間について、クラブとファンにいつも感謝している。バイエルンの活躍と幸運を祈っているよ。あそこで過ごした時間については、本当にいい思い出がある」とコメントしている。

 クラブ方針としてメディアに「敬意」を求めているバイエルンだが、ヘーネス会長は過去にもMFメスト・エジルアーセナル)やMFカリム・ベララビ(レヴァークーゼン)を汚い言葉で罵っている。

 今回のコメントも「敬意に欠け、攻撃的」なものと言えるが、ベルナトは売られた喧嘩を買わずに落ち着いた振る舞いを見せており、「キッカー」や「SPORT BUZZER」をはじめとするドイツメディアは「素晴らしい対応」「クール」と称賛している。(Football ZONE web編集部)

今夏にバイエルンからPSGに移籍したDFフアン・ベルナト【写真:Getty Images】