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 SNSの普及により、四六時中そのコメントやいいね!の数を気にしている人も多い。知らず知らずのうちにSNS依存症になっている場合もある。

 今回発表された新たなる研究によると、フェイスブックを常に気にしてチェックしている、フェイスブック依存症の人は、衝動的に意思決定しているという証拠が発見されたそうだ。

 フェイスブックを重度に使用している人は、将来にもらえる大きい報酬よりも、すぐにもらえる小さい報酬を選びがちなのだという。

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すぐにもらえる小さい報酬か、将来にもらえる大きい報酬か

 アメリカ・ミッドウェスタン大学の学生75名を対象に、どれだけフェイスブックに依存しているかを測定するベルゲン・フェイスブック依存症スケールを用いて、まずその依存度を調べた。

 更に学生75名に、今すぐ7000円相当のお金をもらうか、2週間後に2万2000円相当のお金をもらうかのどちらかを選んでもらった。

 その結果、「嫌なことを忘れるためにフェイスブックを使う」「フェイスブックの使用頻度を減らそうとしたことがあるがダメだった」「仕事や学業に支障が出るほどフェイスブックを使う」が頻繁にあると回答していた学生ほど、7000円相当のお金をもらうことを選ぶ傾向が高かったという。

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フェイスブック依存症と衝動性の関係

 「将来における大きな報酬に投資しないで、ただちに手に入るより小さな報酬を好む傾向は、依存症の人に広く見られる行動」であると研究論文では述べられている。

 したがってフェイスブック依存症には「ほかの依存症と同じような神経認知プロセス」が関与しているのかもしれない。

 なおゴー・ノーゴー課題によって行動の抑制力を調査した先行研究でも、フェイスブック依存症は衝動性の増加と関係があるという、今回のものと一貫した結果が得られている。

 「多くのユーザーにとってフェイスブックは無害であり、それどころか社会的なつながりを維持するなど明白なメリットを得ることができるものだ。しかし一部の人にとっては、その利用が大きな問題となる可能性がある」と研究論文は結論づけている。

 今回はフェイスブックユーザーを対象とした調査だが、依存性の高いSNSということであれば、ツイッターやインスタグラム依存症も衝動性が増加している可能性もある。

 この研究は『Addiction Research & Theory』に掲載された。

 以下が今回の研究に使われたフェイスブック依存症を確認するチェックスケールだ。自分はどうなのか確認してみよう。FacebookのところをTwitterやInstagramに置き換えることで他のSNSの依存度もチェックできるはずだ。

ベルゲン・フェイスブック依存症スケール
6つの質問に①まったくない、②ほとんどない、③ときどき、④頻繁、⑤非常に頻繁のどれかで答える。

1. Facebookのに書きたいことやその内容を常に考えている。

2. Facebookを見たい・使いたいという衝動が起きる時がある。

3. 嫌なことを忘れるためにFacebookを使う。

4. Facebookをやめようと思ったことがあるができなかった。

5. Facebookが使えない環境にいると落ち着かない。

6. 仕事や学業に支障がでるほどFacebookを使用している。

6つの項目のうち少なくとも4つ以上「頻繁に」または「非常に頻繁に」があると、Facebook依存症である可能性が高い。

References:psypost / image by pixabay
追記(2018//): 本文の一部を修正して再送します 全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52266615.html
 

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