夏休みと年末の狭間の閑散期にあたり大作の公開が少ない10月は、言い換えれば、どの作品にもチャンスがある時期だが、20・21日の週末動員ランキングは『宇宙の法―黎明編―』が2週連続の首位に輝いた。

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■ 『宇宙の法』V2達成!コナンも4Dでカムバック!

新TVアニメの放送開始や「アニメフィルムフェスティバル東京2018」の開催など、アニメ関連のニュースがメディアを賑わせている10月。動員ランキングもアニメ作品の強さが目立ち、『宇宙の法―黎明編―』が、土日2日間で動員10万8000人、興収1億3400万円をあげてV2を達成、アニメ作品が4週連続の首位を守る結果となった。

他のアニメ作品では、人気TVアニメの劇場版第4弾で前作『魔法少女リリカルなのは Reflection(17)の後編にあたる『魔法少女リリカルなのは Detonation』が初登場で6位にランクイン。前作に引き続き、田村ゆかり水樹奈々ら豪華声優陣が集結していることでも話題を集めている。また本作は、4種類からランダムで配布されるイラスト色紙の入場者プレゼントや作品のフィルムがもらえるリピーターキャンペーンも実施。SNS上には、全種類集めるため「11回観た」という猛者もいるようで、特典が好成績につながっているようだ。

9位には、4月に公開されると興収86億円を突破しシリーズ最大のヒットとなった『名探偵コナン ゼロの執行人』の4Dバージョンがランクイン。この成績により、累計興収は88億円を超え、歴代興収ランキングで52位に順位を上げている本作。3週間限定公開とのことだが、通常よりやや料金が高い4Dということもあり、今年最大のヒット作『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の91.8億円(※10月21日時点)にどこまで迫れるだろうか?

■ 口コミで話題の2作は次週に注目!

快進撃を続けてきた『カメラを止めるな!』は、僅差の11位でついにトップ10から陥落。わずか2館での上映開始から口コミで火がつき、劇場数が増えると7週目にしてランキング入りし、その後トップ10を守り続けていたが、18週目にしてついにランク外という結果となった。

しかしながら、公開から120日目にあたる10月20日(土)には、累計動員200万人を突破。10月25日(木)から始まる「第31回東京国際映画祭」のJAPAN NOW部門で上映が決定しており、これを機に盛り返す可能性も十分に考えられる。

またランク外ではあるが、新海誠監督や漫画家の奥浩哉ら著名人が絶賛ツイートをするなど、こちらも口コミで話題を集めている『若おかみは小学生!』は、ここにきて全国の劇場で再上映が始まる異例の事態に。圧倒的な大作の公開がないだけに、次週これらの作品がランキングに食い込んでくるかにも注目してみたい!(Movie Walker・文/トライワークス)

2週連続の首位となった『宇宙の法―黎明編―』