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留守にしている間に、空き巣に入られることほど悔しいことはない。このほど英エセックス州にあるカフェに空き巣が侵入したのだが、店内に設置されていたCCTV(監視カメラ)を通した映像をスマホで見た店のオーナーが、空き巣犯に一喝。幸いにも少額の被害で追い払うことができた。警察は現在も空き巣犯の行方を追っている。『Metro Newspaper UK』『Mirror』などが伝えた。

9月27日の夜、エセックス州ウィックフォードにあるカフェ「Lillies Cafe(リリーズカフェ)」にひとりの男が侵入した。この時、カフェのオーナーであるジェイミー・フォスターさん(34歳)は、妻と3歳になる娘を連れてイギリスから6,000キロ以上離れたドミニカ共和国へ2週間の旅行に出ており、店には誰もいなかった。

ジェイミーさんは159ポンド(約23,400円)出して、ホームセキュリティ会社「Ring」のスマホで見られる室内用ネットワークカメラを購入し、最大60日間のビデオを保存するための年会費80ポンド(約12,000円)を契約会社に支払い、留守中に設定しておいた。カメラはカフェのWi-Fiに接続され熱センサーで作動する仕組みになっており、カメラが一旦誰かの動きをキャッチすると、スマホに通知が届きカメラのライブ映像を確認することができる。ジェイミーさんは自分の店に侵入しレジや食器棚の周りを物色している男の姿を、遠く離れた土地から見て最初はパニックに陥ったが、スマホを通して「見えてるぞ!」と一喝。男はその声に怯えすぐさま店内から姿を消した。

実はジェイミーさんの店は今年3月にも2人の男に侵入され、侵入経路となった通用口が壊されていただけでなく警報器まで破壊され、更には注文を取るためのタブレット3機が盗まれたことから被害総額は8,000ポンド(約118万円)にものぼっていた。しかし2度目は、レジの中から50ポンド(約7,400円)が盗まれただけに留まった。ジェイミーさんは今回の出来事をこのように話している。

「スマホで通知を受けた時は、家族で旅行を終えてちょうどドミニカ共和国の空港へ向かうバスの中だったんです。バスの中は静かだったんですがとにかく早く追い出さないと、と思い電話に向かって叫びました。バスの中で眠っていた何人かは、私の声で目が覚めてしまったんじゃないかな。でも、もしバスの中でなければもっと大声で空き巣犯を威嚇していたところでした。空き巣犯は天窓から侵入したようです。海外にいたために私からは警察に通報できず、スタッフの1人に連絡して午後7時10分頃に通報してもらいました。幸いなことに、2回とも店が開いている時ではなかったので、スタッフや私に危害を加えられることはなかったのですが、始終カメラはチェックするようにしています。」

警察では現在、この男の行方を追っている。このニュースを知った人からは、「これだけのはっきりした映像があれば、さすがに警察も証拠不十分とは言わないだろう」「声がどこからか降ってきて驚いた時の空き巣犯の顔が笑える」「オーナーが海外にいるって情報を誰かが流してるんじゃないの? 店のスタッフも疑ったほうがいいのでは」「いや、最近はソーシャルメディアで自ら個人情報を流す人も多いからね」「やっぱり監視カメラ設置は大切だね」といった声があがっている。

画像は『Metro Newspaper UK 2018年10月16日付「Cafe owner scares off burglar while on holiday 4,000 miles away」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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