試合終了間際に監督の指示や許可なく突然ピッチを退くまさかの“自主退場”

 レスターの元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディは現地時間22日のプレミアリーグ第9節アーセナル戦(1-3)に先発出場したが、試合終了間際に自らピッチを去ったことが話題を呼んでおり、英メディアもこぞってこの騒動を報じている。

 レスターは前半31分に相手のオウンゴールで先制。しかし、同45分にドイツ代表MFメスト・エジルに同点弾を許すと、後半18分、21分と立て続けにガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンに追加点を奪われ、1-3の逆転負けを喫した。

 後半30分にFW岡崎慎司を投入して3枚の交代カードを使い切ったが、終了間際の同42分に異変が起きる。エースのヴァーディが試合中にタッチライン際へと歩みを進めると、監督の指示や許可なくピッチを退き、ロッカールームへ戻るトンネルを通ってそのまま姿を消してしまったのだ。

 突然の“失踪”に英紙「ザ・サン」はファンの反応をまとめ、「トイレ休憩?」「お腹を下したのか?」「負傷じゃないよな…」など、様々な憶測を呼んでいることを紹介。一方で、英地元紙「レスターマーキュリー」はクロード・ピュエル監督の試合後のコメントを用い、ヴァーディの不可解な自主退場について伝えている。

「後半が始まった時から異変は始まっていた。おそらくPK判定にも納得できなかった」

ジェイミーは体調不良だった。彼は戻ることができなかった。彼と話す必要はあるだろうけどね。思うに、後半が始まった時から異変は始まっていた。おそらくPK判定にも納得できなかったんだろうね」

 ヴァーディの体調が優れていなかったことを明かしたうえで、前半18分の判定にも言及。レスターのセットプレーからペナルティーエリア内でアーセナルイングランド人DFロブ・ホールディングが競り合いの際にボールを手で弾き、選手が主審に訴えるもPKにはならなかっただけに、ピュエル監督も不満を抱いている様子だった。

 ビハインドの状況での得点源の離脱は、レスターにとって試合がより難しいものになってしまったのは間違いない。(Football ZONE web編集部)

レスターFWヴァーディ【写真:Getty Images】