暖房が頭皮のかゆみに繋がるって本当?
暖房が頭皮のかゆみに繋がるって本当?

暖房による頭皮への影響

寒い季節は、お肌トラブルの季節。

特に多いのが乾燥によるものですね。

寒くなると、人間の体は体温が下がるのを防ぐために血管を収縮させます。

そうすると、特に末端や肌の表面の毛細血管の血液の循環が悪くなり、手足などの冷えが生じるのです。

これは頭皮についても同じことで、血流が滞ることにより新陳代謝が阻害され、皮脂の分泌も少なくなります。

皮脂は多すぎてもいけませんが、もともとは肌の潤いを保ったり、雑菌の侵入をバリアしてくれる必要不可欠なもの。

それがなくなることにより、頭皮も乾燥し、皮膚トラブルが生じることがあります。

これに、冬場の湿度の低下が相乗効果となるわけです。

暖房と頭皮のかゆみの関係性

では、暖房器具で室内温度を高めれば防げるかというと、そうではありません。

逆に、乾燥を促進することもあるんです。

空気には、その温度によって含むことができる水分「飽和水蒸気量」というものがあります。

温度が上昇すれば、その飽和水蒸気量も増えるのですが、ただ単に探訪器具をつけて室内温度を上げるだけでは、そもそもの空気中の水分は増えません。

一方、飽和水蒸気量は上がるのですから、もともとある水分量との乖離は大きくなります。

つまり、湿度は下がるということですね。

湿度が下がれば、空気も乾燥するということになります。

温度は上がっても湿度は下がるのですから、皮膚にはいい影響はありません。

場合によっては、かゆみや湿疹のもとになることもあるんです。

さらに、これに加齢がプラスされると、乾燥性皮膚炎の危険性がぐっと高まります。

対処法

では、どうすれば防げるのでしょう。

現代では、寒さに震えるような環境で生活する人はほとんどいないでしょうから、屋内にいる場合の気温はほとんど問題になりません。

ずばり、湿度を保つことです。

これには、加湿器を用いるのが一番手っ取り早い方法です。

家電量販店に行けば、一人暮らし用なら数千円から売っていますので、うまく活用しましょう。

また、エアコンにも過失機能がついている製品が多くなってきました。

さらに、普段の入浴にも一工夫を。

寒いと熱いお湯に入って体を温めたくなりますが、できれば40度までの少しぬるめにしましょう。

また、あまり長く入るのもダメ。

いずれも皮脂が流れ落ちるのを防ぐためで、ぬるめ15分ぐらいのとどめておくのがベストです。

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