泣く女性

(AH86/iStock / Getty Images Plus/写真はイメージです)

近年「パパ活」という言葉が、テレビをはじめとするメディアで取り上げられることも多く、浸透してきている。

パパ活を推奨するようなサイトも存在するが、性行為を行って金銭を受け取る援助交際とは違い、健全であることを謳っている。結果、「男性と一緒にご飯を食べるだけで、お金がもらえる」と、軽い気持ちでパパ活をはじめる女性も少なくない。

その中で、愛知県警がパパ活抑止を狙った新たな試みが話題になっている。

■SNSに溢れる「パパ募集」

こういった背景から現在、全国の警察は「サイバー補導」に力をいれている。ネット上でパパ活募集の書き込みをしている未成年の少女が、待ち合わせ場所に現れた際に直接指導するもの。

夏休み中に補導を強化したという大阪府警が、少女を補導している様子も報じられていた。しかし…ツイッターで「#パパ活 〇〇(場所)」と検索すると「パパさん募集」「〇〇で会えるパパさん」などの書き込みは現在でも溢れている。

■愛知県警から返信

愛知県警が委嘱する大学生ボランティアの協力を得て、主に「愛知県内で募集を呼び掛けている18歳未満の少女」の投稿を対象に犯罪につながる疑いがありそうな書き込みに対して、返信している。

「こちらは愛知県警察少年課です。このツイートは児童買春などの犯罪に つながるおそれがあります。18歳未満の児童への性的な接触は、仮に同 意があったとしても児童の人権を侵害する行為として処罰の対象となる 可能性があります。」

愛知県警少年課

(画像は愛知県警少年課ツイッタースクリーンショット

■「凍結されてる!」

15日から始動し、22日・正午の時点で22件の返信をしている。自主的に削除することを促しているが、スルーしているアカウントは凍結されている。早い段階で警察の存在を示し、注意を呼び掛けることで犯罪を抑止することが狙いだ。

この愛知県警の試みにはネット上でも「全国でやってほしい」「効果あるかも」などの意見が寄せられている。

「これは良い試み。 大変だろうけど全国でやって欲しい」

「ほんとだ。 愛知県警のアカウントのリプ先を見ると、みんな凍結されてる!」

「監視カメラを付けるだけで、防犯効果があるように、警察の公式SNSから返信が来るだけで、「警察から目を付けられている」って心理状態になって効果あるかもね」

■3人に1人が「パパ活」に興味あり

しらべぇ編集部は、全国20~60代の女性665名を対象に「パパ活」について調査を実施した。結果、全体の15.8%が「相手さえいればパパ活をしたい」と回答した。年代別にまとめると…

(©ニュースサイトしらべぇ

20代が31.3%ともっとも多く、3人に1人がパパ活に興味をもっているということがわかった。

■性行為強要・傷害・泣き寝入りの実態

冒頭で書いたように、パパ活は「性的関係をしないことが前提」「一緒にご飯を食べたり買い物をするだけで高額が手に入る」と紹介されている。

しかし実態は、性行為の強要、傷害事件に発展していることもあるのだ。危険な目に遭っても、自分の意思で募集して招いたもの、と泣き寝入りしている少女もいる。

おいしい話を真に受けず、リスクを理解し、自ら飛び込むことのないように願う。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代〜60代の女性665名

愛知県警「パパ活」抑止に新たな試み 注意呼びかけ無視はアカウント凍結も