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言いがかりをつける、虚偽の苦情で金品を要求するなど、社会問題にも発展している「クレーマー」。お店にとっては迷惑千万でしょうが、もしかするとそのクレーマー、あなたのお店の「店員の態度」が生み出している可能性はないでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、思わずクレーマーになりそうになった自身の経験をもとに、今一度、店も接客を見直すべきと提言しています。

店員が「クレーマー」を生み出している可能性は?

企業やお店に対する「クレーマー」は、いま社会問題となっています。言い掛かりで憂さ晴らしをしたり、嘘のクレームで金品を要求したり、店員さんに土下座をさせたり。言語道断。こうした輩は、犯罪者として処罰すべきです。クレームをつけられる側もその対処法をしっかりと考えておく必要があります。まずは、クレームをつけられないよう、誠実な商売を心掛けることが大切ですが。

なぜ、こうしたクレームが増えているのでしょうか。歪んだ社会で、健やかに生きられず、自分をコントロールできない人が増えているのかもしれません。しかし、それだけではないようです。先日、もう少しで、私もクレーマーだと思われていたかもしれない場面がありました。

コンビニの新商品を買うために、足を運んだ時のこと。目的の商品は、レジ横の保温ケースにあるはずでした。いわゆる、ホットスナックです。お店に入ると、その商品のPOPカードはありましたが、商品はありませんでした。

女性店員さんに、「○○はすぐにできますか?」と聞いたところ、その返事は「できません!」。非常に荒い口調でそのひと言だけ。私はカチンッときましたが、できない理由を知りたかったので、冷静さを保ち、「何でできないんですか?」と聞いてみました。すると、「ここにある分だけです」と、まったく答えになっていない返事をしてきました。私はさらに腹が立ち、強い口調で「ある分と言っても、全然無いでしょ!」と、怒ってしまいました。保温ケースには、1つの商品が残っているだけです。

返ってきた言葉は、「売り切れです」。朝10時過ぎに商品がほぼ売り切れ? 都会ではないので、朝からお客さまが押し寄せることはありません。推察するに、「商品が未入荷なのか」「準備ができていないのか」「あまり売れないのでセーブしているか」といったところだと考えます。