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(Cesare Ferrari/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

23日、『機動戦士ガンダムF91』のシーブック・アノー役や、『スーパーサッカー』(TBS系)のナレーションなどで知られる声優・辻谷耕史さんが17日に死去していたことが判明。

突然の訃報に、悲しみの声が広がっている。

■17日に突然倒れる

辻谷さんは14日に自身が参加するバンド「立木文彦とBLUSEED」のライブに出演し、翌日には記念写真をTwitterにアップ。元気な様子を見せていた。

ところが17日になり、自宅で倒れ、残念ながらそのまま帰らぬ人に。死因は脳梗塞で、21日通夜、22日に葬儀告別式を親族・近親者のみで執り行ったという。

突然だっただけに、ご遺族の悲しみは計り知れないものがあると思われる。

■数多くのアニメに出演

辻谷耕史さんは俳優としてデビュー後、1988年から声優業を始めるとその才能が開花。

1991年に公開された『機動戦士ガンダムF91』の主人公・シーブック・アノーを演じ知名度を高めると、『無責任艦長タイラー』の主役タイラーを演じ、人気を不動のものにする。

その後も『犬夜叉』の弥勒や『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のバーナード・ワイズマンなど数多くのアニメで活躍し、「はまり役」を作った。

■声優の枠にとらわれないマルチな活躍

さらに1994年スタートの『スーパーサッカー』(TBS系)のナレーションも担当。また、音響監督や歌手活動、そして映画の吹き替えも行い、声優だけには留まらないマルチな才能を遺憾なく発揮する。

そんな辻谷さんを慕う若手も多く、現代のマルチな活動を求められる声優にとってはお手本のような存在だった。それだけに突然の死が残念でならない。

■惜しむ声が殺到

速すぎる死に、ネット民からは惜しむ声が殺到している。

声優界のレジェンド田中信夫さんが亡くなり、悲しみが広がっているなかに飛び込んできた辻谷耕史さんの訃報。実力あるベテランが立て続けに逝ってしまったことは本当に残念だ。

田中さんや辻谷さんが残した功績を受け継ぎ、日本のアニメを盛り上げてくれる声優たちの活躍を期待したい。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

『機動戦士ガンダムF91』などに出演の声優・辻谷耕史さんが死去 突然の訃報に惜しむ声殺到