上川隆也主演の人気シリーズ「遺留捜査」(テレビ朝日系)が、11月11日(日)にスペシャルで復活。えなりかずきがゲスト出演し、上川と初共演する。

【写真を見る】今回の「遺留捜査スペシャル」は天狗伝説が残る村を舞台にした異色の設定に

今回の「遺留捜査スペシャル」で上川演じる糸村たち特別捜査対策室のメンバーが挑むのは、滝つぼから修験道者の水死体が見つかったという奇妙な事件。

被害者が所持していた“トンビの羽”に興味を持った糸村は、糸口を求めて滝つぼの上流にある鳶が谷へ。そこは今なお天狗伝説が色濃く残る地で、周囲とは隔絶された異質な世界が広がっていた。

一方、京都府警のホストコンピューターが何者かに不正に侵入され、捜査資料がハッキングされる事態も発生。天狗伝説とハッキングという、あまりにかけ離れた二つの断片が結びついていく。

えなりが演じるのは、鳶が谷の村を舞台にフィールドワークを行う民俗学者・杉田義明教授。遭難寸前だった糸村と出会い、捜査を手助けする重要な役どころとなる。

上川とえなりは今回が初共演。えなりは元々「遺留捜査」のファンだったと言うが、対する上川も「天狗伝説など民間伝承を題材にした物語にふさわしい、ベストなキャスティングでした。糸村が迷い込んだ村に漂う、ある種独特の雰囲気を余すところなく表現してくださいました」と、えなりの演技を絶賛していたという。

えなりかずきコメント

――「遺留捜査」シリーズにはどんな印象を持っていましたか?

家族で見られるサスペンスで、上川さん演じるひょうひょうとした糸村刑事の、視聴者の予測を大きく超える推理力にいつもワクワクしておりました。今回その作品に参加させていただいて本当にうれしかったです。

――民俗学者・杉田義明教授役を演じられるにあたって、大切にされたところは?

大学で民俗学の授業を取っていて、民俗学の先生方も生で見て、こういう学問の世界があるんだ~と漠然と受けていた授業が役に立ってよかったと思いました。また、ニコニコしているけど何を考えているか分からないという人物が、わたくしの知り合いに2名ほどいて(笑)、その方々をイメージしながらやらせていただきました。

――上川隆也さんと共演された感想を教えてください。

初日に斜めがけバッグを背負った上川さんにご挨拶した際、糸村さんにしか見えなくて、「テレビと一緒だ!」と感激しました(笑)。「遺留捜査」の世界の内側に入ることができて、とてもうれしかったです。

――撮影でのエピソードを教えてください。

ロケ地の半分以上は携帯電話が繋がらないエリアだったので、日が暮れると正真正銘の暗闇で、今回の人里離れた村という雰囲気作りには最高のロケ地ばかりでした。あのようなロケ地が撮影所から2時間圏内にたくさんあるのは、京都の素晴らしさの一つだと思います。

――読者の皆さまにメッセージをお願いします。

隔絶され、独特の文化を発展させた村での事件が描かれているので、いつにも増してスリルを味わえる作品だと思います。一緒に“つぐは村”に行った気持ちになって、サスペンスの醍醐味をぜひ味わっていただきたいです。

■ あらすじ

滝行ツアーに参加した路花(戸田恵子)は、滝つぼから浮かび上がった修験道者の水死体を発見。遺体は死後1カ月ほど経過しており、絞殺された後、上流で遺棄され、下流まで流された末に水中に沈んでいたようだった。

現場に駆け付けた糸村聡(上川隆也)は、遺体が背負っていた葛籠の中に鳥の羽が1本だけ入っていたと聞き、その遺留品に興味を抱く。

遺体の身元は修験道者“道慶”こと、青山隆一(林泰文)と判明。神通力があるという青山は1年の半分は山奥にこもって修行し、残り半分は町の本拠地で信者たちの悩み相談や祈祷を行っていたらしい。

だが、戸籍を調べたところ、青山隆一という人物は存在しておらず、偽名であることが分かる。

そんな中、村木(甲本雅裕)の調べで、遺留品の羽は40年以上も前のトンビのものだと判明。糸村は滝つぼに流れ込む川の上流に鳶が谷という地名を発見し、現地へ向かう。

山奥で遭難しかけた糸村は民俗学者の杉田(えなりかずき)に助けられる。その村には「死が近づくと、天狗が山から魂をさらいに来る」という天狗伝説が残っており、病床の村長・久保田(麿赤兒)も静かに天狗の訪れを待っていた。

村人たちは糸村に、トンビなどここ10年見かけたこともないと話す。そんな矢先、京都府警のホストコンピューターに何者かが侵入し、青山の捜査資料がハッキングされる。(ザテレビジョン

上川隆也主演の「遺留捜査スペシャル」が11月に放送。上川と初共演となるえなりかずきがゲスト出演