CLユナイテッド戦でユーベが1-0勝利、C・ロナウドも及第点以上の評価

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)H組の大一番、マンチェスター・ユナイテッドがホームにイタリア王者ユベントスを迎え撃った23日のグループリーグ第3戦は、ユベントスアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラの決勝ゴールにより1-0と勝利を収めた。試合後に採点を公開したイタリアメディアは、ディバラについて「新たな10番がデル・ピエロ以来の決勝点をこのスタジアムで決めた」と絶賛した。

 ユベントスは主導権を握って試合を進めると、前半17分に右サイドからFWクリスティアーノ・ロナウドがニアサイドに速いクロスを供給し、コロンビア代表FWフアン・クアドラードが飛び込んだこぼれ球をディバラが押し込んだ。これが決勝点となり、ユベントスはユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードで、1996年11月20日以来の勝利を収めた。この時、自身で獲得したPKを決めて1-0の勝利に導いたのが元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロだった。

 ユベントス専門のニュースサイト「トゥットユーベ・コム」は、ディバラに「7.5点」をつけて高評価。「新たな10番がデル・ピエロ以来の決勝点をこのスタジアムで決めた。彼は美しい歴史を刻んだ。全てのボールタッチが適切なものだった」と絶賛した。

 また、古巣対決となったロナウドにも同様に「7.5点」を与え、「得点はなかったが、彼の王国に戻って王冠を取り戻した。彼がボールを持つとゲームの空気が変わり、彼の動きがボールの流れを決めた。後半にはなった強烈なシュートは、世界で唯一それを弾き出せるダビド・デ・ヘアによってセーブされた」と、試合への影響力を高く評価している。

 その他のイタリアメディアでも、概ねディバラがチーム最高評価で、ロナウドは及第点を越えているものの採点にはばらつきが出た。そのなかで、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、この試合のワーストをユナイテッドジョゼ・モウリーニョ監督に「4点」を与えて酷評している。

「この日のチームは非常に悪かった。試合から受けた感触は、チームはもはや彼に従わないということ。後半は持ち直したが、そもそもこの日の前半より悪いプレーをしろという方が難しい」

 試合内容から、モウリーニョ監督の求心力が低下していることを指摘した。約22年ぶりとなったユナイテッドの本拠地でユベントスが挙げた勝利は、3試合を終えての勝ち点という意味でも、3連勝で同9に伸ばしたユベントスと、1勝1分1敗の同4で2位争いに巻き込まれるユナイテッドと明暗を分けている。(Football ZONE web編集部)

決勝点をマークしたユベントスFWディバラ【写真:Getty Images】