メッシバルサでポジション争いを演じた元仏代表FWジュリ、母国の若きエースを称賛

 2018年のサッカー界で一躍ワールドクラスにのし上がったティーンエージャーと言えば、パリ・サンジェルマンPSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペだろう。今夏のロシアワールドカップ(W杯)での活躍はもちろん、新シーズンに入ってもその決定力とスピードで圧倒的な存在感を放つ。そんななかでフランス代表の大先輩がムバッペを称賛し、FWクリスティアーノ・ロナウドユベントス)とFWリオネル・メッシバルセロナ)に肩を並べ、「あと1、2年で」バロンドールを勝ち取れると太鼓判を押している。スペイン紙「AS」が伝えた。

 ムバッペについて言及したのは、かつてPSGバルセロナなどでプレーした元フランス代表FWリュドヴィク・ジュリだ。2005-06シーズンにはバルサ強力3トップの一角としてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献し、若き日のメッシとポジションを争った実力者だ。

 そんなジュリがパリで行われたCLのトロフィーツアーに出席した際に取材対応。期待をかけるのは同じ母国のヤングスター、ムバッペだ。

「私は彼の成長に感心しているよ。もし彼が(クリスティアーノ・)ロナウドメッシのようになりたいのならば……正しい道を歩んでいると言えるよね。一貫してやり続けることが重要なんだ。それは彼がやっていることで、タイトルを獲得しなければね」


ムバッペの将来性に言及「彼はまだ19歳だから、改善していく時間がある」

 ロナウドメッシによる“バロンドール10年独占”を打ち破れる候補の一人だと強調した。「候補には数多くの選手がいるけど、フランス人選手が受賞するのを見たいね」とW杯覇者となった母国への愛を口にするとともに、ムバッペについては将来性についてこう語っている。

「彼はまだ19歳だから、改善していく時間がある。もし今年受賞できなかったとしても、来年、もしくはこの2年間で受賞できるだろう」

 ムバッペリーグアンで出場6試合9ゴールの荒稼ぎで得点ランキングトップに立っている。CLでもこの圧倒的な決定力を見せつければ――10代でのバロンドール受賞も現実味を帯びてくるだろう。


Football ZONE web編集部)

PSGのFWムバッペ【写真:AP】