スマートフォンの高性能化は天井知らずの様相を見せているが、電子工学に興味があれば動作の仕組みが知りたくなるもの。そんな人にうってつけな、自分で組み立てることで携帯電話ハードウェアからソフトウェアまでまるごと学習できる『MAKERphone』が、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に登場した。

『MAKERphone』は未完成の状態で送られてくる。そう、基盤に抵抗器を取り付け、マイクロコンピュータモジュールディスプレイ、通信モジュールを組み込んで携帯電話端末を自作する「キット」製品なのだ。なおハンダゴテなどの工具が同梱されたキットも存在するので、電子工作が初めてのユーザーでも安心だ。

組み上げた端末はArduinoベースの小型コンピュータでもあり、自分で「Python言語」によるプログラミングができる。いきなりのプログラミングが難しい場合には、「Scratch」と呼ばれるグラフィカルな総合開発環境の利用も可能だ。

付属のSDカードには電話やメッセンジャー、メディアプレーヤーなどのアプリケションがあらかじめ保存されている。もちろん自作のゲームをプログラミングして楽しむのもいいだろう。

『MAKERphone』のプロジェクトはすでに資金募集に成功しており、現時点では94ドル(約1万1000円)の出資で入手可能。製品は2019年3月の出荷を予定、日本への配送にも対応しているという。

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MAKERphone

text塚本直樹
(d.365

掲載:M-ON! Press