衣がない分ヘルシーで、鶏のいろんな部位を楽しめる半身の素揚げ。ボリュームもあり、大きさによっては3~4人でちょうどいい食べごたえのため、グループでの飲み会にも人気のようです。最近は専門店も続々と登場しており、ちょっとしたブームの様相を呈しています。

 今回お邪魔した『鶏半身素揚げ 和バル あがれ』もそのひとつ。2018年5月にオープンしたばかりの“素揚げ界の新星”です。かなりの美味しさだとの評判をキャッチして、さっそく取材に行ってきました。

お店はビルの1階奥にあります
お店はビルの1階奥にあります

 JR恵比寿駅西口から徒歩で3分ほどの場所にあるお店は、落ち着いた大人の空間という雰囲気。カップルや若い人たちにも人気が出そうなお店です。こちらで名物の「ひな鶏の半身素揚げ」(1,280円)と、「せせり(首の肉)の素揚げ」(490円)をいただきました。

食べやすいよう、お店の人が切り分けてくれます
食べやすいよう、お店の人が切り分けてくれます

 塩や昆布などで味付けされた鶏半身は2度揚げされています。1度目の揚げのあと、油から出してしばらく置き、その間に余熱で中までじっくり火を通すのだそう。「とくにムネ肉は揚げすぎるとパサついてしまいますから」と料理長さん。実際に食べてみると、ムネ肉はたしかにしっとり。むしろモモ肉にも負けないほどのジューシーさがあります。

 そして何より筆者が驚いたのは、表面の皮。これがとにかくおいしい! 鶏や昆布の旨みが見事に凝縮されており、ほのかに甘みもあって絶品です。皮だけで商品化できてしまうんじゃないか? と思うほどのクオリティ。

左から抹茶塩、自家製鶏油(チーユ)、柚子胡椒
左から抹茶塩、自家製鶏油(チーユ)、柚子胡椒

 また、鶏皮から作った自家製の鶏油(チーユ)をつけると、味になめらかさが加わります。抹茶塩や柚子胡椒も、味に変化を出してくれるので、飽きずに一気に完食できました。

 一方のせせり。こちらはよく動く首の肉なので引き締まっており、歯ごたえも十分。脂身もあるのでこれまた美味。塩味がきいているのでお酒のアテにもってこいです。

せせりの素揚げ。塩味が絶妙で、ついついお酒が進みます
せせりの素揚げ。塩味が絶妙で、ついついお酒が進みます

 ほかにも、こちらでは、ふりそで、ハツ、ぼんじりなど鶏の希少部位の素揚げも楽しめます。鶏肉の美味しさをたっぷり満喫したい人におすすめのお店です。ぜひ行ってみてください。

●SHOP INFO

鶏半身素揚げ 和バル あがれ 外観

店名:鶏半身素揚げ 和バル あがれ

住:東京都渋谷区東3-24-9 サンワード恵比寿1F
TEL:03-6450-5655
営:平日17:00~25:00(食事23時LO、ドリンク24時LO)
  土・祝 16:00~25:00(食事23時LO、ドリンク24時LO)
休:日

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。

じっくりと2度揚げされた半身素揚げ。どの部位から食べようか悩みます | 食楽web