お隣中国ではペット犬を迎える際、その動物が“本当に犬なのか”をきちんと確かめる必要があるようだ。このほど中国である男性が子犬と思って購入したものの、実は犬でなかったことを知って愕然としている。『The Sun』『Mirror』『Shanghaiist』などが伝えた。

中国で会社員男性(名は明かされていない)の飼っている子犬が、ネチズンの間で話題になっている。男性はひとり暮らしの寂しさから犬を飼おうと思い立ち、近所で犬の卸販売をしているドッグディーラーに立ち寄った。

そして値段が安かったこともあり、1匹の黒い子犬を購入した。子犬を迎え入れた当時、男性は子犬をこよなく可愛がっていたとのことだ。しかしその子犬が成長してくるにつれて、何かがおかしいことに気付いた。子犬は犬らしく振舞うことがなかったというのだ。

疑問を抱いた男性は、中国のSNS「微博」に子犬の写真を投稿して意見を求めた。すると多くのネチズンから返ってきたのは「それは子犬ではなく、中国南部やビルマベトナムでよくみられるタケネズミ(bamboo rat)である」という声だった。

このタケネズミは文字通りネズミ科に属し、主に竹の芽や根を食べることから竹の密集地に棲息していることが多く、中国ではチュウゴクタケネズミとも呼ばれている。また広東省ではタケネズミの肉を使った料理は珍味とされており、市場などでも食用として販売されている。

犬だと思って育ててきたペットがネズミ科の動物だったとは、男性もさぞかし驚いたことであろう。後に彼はタケネズミの飼育方法が分からないため、育てていく自信が無いという理由で手放してしまったようだ。

英メディア『Mirror』では、写真を見る限り「モルモットの一種であるスキニーギニアピッグ(hairless guinea pig)では?」としているが、実際にタケネズミであれば、人に危害を与える真菌症の一種「マルネッフェイ型ペニシリウム症の原因真菌」をまき散らす可能性があることも伝えている。

中国ではこの子犬以外にも、他の動物が犬として売られていたケースがいくつかある。昨年7月に日本スピッツだと思って購入した犬が実はキツネだったり、今年6月にはポメラニアンの子犬を飼ったつもりが実はアライグマだったという事例がある。

画像は『The Sun 2018年10月23日付「DIRTY RAT Chinese loner buys himself an adorable little ‘puppy’ to keep him company… only to find out it’s a RAT」(Credit: WECHAT/BTIME.COM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト