バルセロナとの伝統のクラシコに5失点で大敗 ロペテギ監督は解任が囁かれるも…

 レアル・マドリードは現地時間28日、リーガ・エスパニョーラ第10節の“エル・クラシコ”で宿敵バルセロナに1-5で大敗を喫した。大一番での黒星でフレン・ロペテギ監督が解任され、チェルシーの前指揮官アントニオ・コンテ氏が後任に就くとの報道が浮上しているが、主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは「敬意は勝ち取るもので、強要するものではない」と噂を一蹴した。

 直近の公式戦5試合で1勝1分3敗と低迷が続くレアルは、この日も先手を奪われる苦しい展開。後半はシステム変更を含めてバルセロナを押し込んで1点を返したが、カウンターからゴールを奪われると、終盤はさらに失点を重ねて1-5で敗れた。この結果を受けてロペテギ監督への風当たりはさらに強くなり、体制の“終焉”が囁かれている。

 そんななか、ラモスは監督の進退問題について自身の考えを明かした。

「僕らは上から決められた決定を尊重しなければならない。統一された問題であり、ページをめくらなくてはいけないんだ。僕はいつも全ての監督と良い関係を築き上げてきたが、繊細な状況だからこそ傍観するほうがいいと思う。敬意は勝ち取るもので、強要するものではないんだ。僕らにタイトルをもたらし、チームをマネジメントすることは監督の知識より最も重要なことなんだよ」

 一方で、ラモスは自分たちのプレー面に関しても反省すべき点があると語っている。

「チーム全体にとって非常に難しい状況のなかで、昨日は重要な試合だったけど結果は悪いものだった。誰かに後ろ指を指される時期ではないけど、考えるべきことがたくさんある。僕はこのポジション(順位)からリーグを獲得したことがある。僕らは頭を上げる必要があるし、成功の鍵はやるべきことをやることだ」

 低迷が続くレアルは監督交代という一手を打つのか。チーム全体の力が試されるシーズンとなりそうだ。


Football ZONE web編集部)

レアル・マドリードDFセルヒオ・ラモス【写真:Getty Images】