女子プロ野球NO1打線が尚美学園大の好投手を攻略、みなみ「いい結果に繋げることできた」

 第8回女子野球ジャパンカップは29日、準決勝と決勝戦を行い、京都フローラが4年ぶりの優勝を果たした。

 大注目の決勝は、京都フローラ(プロ1位)と尚美学園大学(大学1位)の対決。フローラは1回戦のアサヒトラスト戦は苦戦を強いられたものの、以降は実力を存分に発揮し、3試合連続の2桁安打で勝ち上がってきた。攻守共に総合力に秀でており、選手層の厚さは女子プロ野球リーグNO1だ。

 一方、尚美学園大は7回目の出場で初の決勝進出。アマチュアチームが決勝戦に駒を進めたのは第1回大会以来7年ぶり。1回戦では女子プロ野球リーグ年間女王に輝いた愛知ディオーネを破り大金星をあげた。田中露朝、山田優理の左右2枚看板を柱とし、得点力に長けた打線はアマチュア球界でも屈指の実力だ。

 互いに熾烈なトーナメントを勝ち上がり、準決勝からダブルヘッダーで迎えた一戦。疲労も溜まる中、満身創痍で始まった決勝戦の京都フローラ先発は龍田美咲。対する尚美学園大は左のエース山田優理。龍田は高卒プロ入り2年目、山田は大学2年生と次代の女子野球界を担う同年代対決となった。

 試合は両先発が一歩も譲らない好投を見せ、4回まで互いにヒット2本と序盤から投手戦が繰り広げられた。試合が動いたのは5回表のフローラの攻撃、ヒットと2四球で2死満塁とし、打席には3番・中村茜。女子プロ野球一期生として、気迫あるプレーチームを鼓舞し続けてきた選手である。

 そんな中村の放った打球はライト線を破る2点タイムリーツーベースヒットとなり、待望の先制点がフローラに入る。凡打でも一切の妥協を見せない全力疾走、劣勢の中でも誰よりも声を張り上げ、チームを引っ張った彼女の姿に、野球の神様はほほ笑んだ。

 中村の一打に呼応するように、女子プロ野球NO1打線が目を覚ました。6回には、2本のヒットに3四死球、相手のエラーが絡み、一挙4点を挙げ6-0とする。反撃したい尚美学園大は、5回からマウンドに上がったフローラ2番手・小西美加から1点を返したものの力尽きた。

 京都フローラが6-1で勝利。プロの意地を見せ、4年ぶりにジャパンカップを制した。今季はヴィクリアシリーズを制覇しながら、女王決定戦では愛知ディオーネに“下剋上”を許していただけに、みなみ外野手は「女王決定戦で負けてしまった時の悔しさを糧に全員で練習してきて、いい結果に繋げることができた」と振り返った。成長著しいアマチュアチームの果敢な挑戦に立ち向かい、プロとしてのプライドを見せつけた。(Full-Count編集部)

4年ぶりの優勝を果たした京都フローラ【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】