バレンシアBのイ・ガンインが25メートルのゴール、観客も騒然「オー!」

 韓国の神童と謳われた17歳MFのスーパーミドルシュートが注目を集めている。スペインの強豪バレンシアのBチームに所属する韓国人MFイ・ガンインが、28日のリーグ3部第10節アルコヤーノ戦で25メートルの強烈な一撃を叩き込み、韓国メディアが「C・ロナウドも顔負け」「また決めた」と称賛している。

 バレンシア下部組織育ちのイ・ガンインは、17歳ながらバレンシアと2022年6月までの長期契約を結び、その違約金はスペインメディアで8000万ユーロ(約102億円)とも報じられていたほどの逸材だ。U-19日本代表のFW久保建英横浜F・マリノス)と同じ2001年生まれで、早くから韓国の若きスター候補として注目を集めていた。

 そんな俊英が圧巻のミドル弾を叩き込んだ。本拠地でのアルコヤーノ戦後半12分から途中出場したイ・ガンインが敵陣中央でパスを受けると、相手ゴールに背を向けた状態で右足トラップすると同時に素早く反転。ワンステップが踏めるだけの距離にボールを流すと、思い切りよく踏み込んで左足を振り抜く。強烈なインパクトの一撃が相手ゴール右上隅に吸い込まれると、会場から「オー!」という歓声が巻き起こり、同僚らもすぐさま祝福に駆け寄った。

 試合はバレンシアBが2-3と惜敗したが、バレンシア公式YouTubeチャンネルがイ・ガンインのゴール動画を公開すると、返信欄では「素晴らしい」「世界基準」「ゴラッソ」などの声が上がっている。


C・ロナウドに匹敵する左足のミドル弾」 イ・ガンインが連日の活躍で2戦連続弾

 その一方で母国メディアも反応。韓国メディア「インサイト」は27日のセリエA第10節エンポリ戦で豪華な“ロケット弾”を叩き込んだユベントスポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを引き合いに出し、「C・ロナウド顔負け」と絶賛。「韓国サッカー期待の若者がC・ロナウドに匹敵する左足のミドル弾。美しい放物線を描いて飛んだ」と伝えている。

 韓国サッカー専門サイト「インターフットボール」は「また決めた」と報道。23日のUEFAユースリーグヤングボーイズ戦で1ゴールを決めたイ・ガンインの活躍に触れ、公式戦2試合連続ゴールを称えている。

 強豪クラブのBチームで着実に結果を残しているイ・ガンイン。今夏の親善試合ではトップチームでもプレーしており、圧巻の一撃でさらに注目度は高まりそうだ。


Football ZONE web編集部)

バレンシアの17歳MFイ・ガンイン【写真:Getty Images】