CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、2018年第3四半期(Q3)の物流施設の市場動向「ジャパン ロジスティクス マーケットビュー Q3 2018」を発表しました。
【今後2四半期間(2018年Q3-2019年Q1)の空室率予測】

  • 首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率:今後2四半期間では0.4ポイント上昇の6.5%を予想
  • 近畿圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率:今後2四半期間では0.7ポイント低下の14.3%を予想
  • 中部圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率:今後2四半期間では0.4ポイント低下の8.2%を予想

【注目動向】
  • 今期(Q3)の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は6.1%と、前期から0.8ポイント上昇しました。今期の新築4物件のうち2棟が空室を残したことが主因です。しかし、既存物件の空室消化が順調に進んだことに加え、今期竣工物件のうち2棟が満床で稼働したことは、需要が引き続き堅調であることを物語っています。
  • エリア別空室率は、東京ベイエリア2.9%、外環道エリア1.5%、国道16号エリア2.1%、圏央道エリア21.2%でした。今期、圏央道エリアで3.1ポイント上昇した結果、空室率のエリア間格差は拡大しました。一方、実質賃料は、需要が強い都心寄りの3エリアで賃料が上昇したことにより、首都圏全体で対前期比+0.5%の4,140円/坪となりました。
  • 今後の新規供給は、2018年Q4は89,000坪と過去平均並みですが、2019年Q1は206,000坪と四半期ベースで過去最高を記録する見込みです。しかし、旺盛な需要を背景に、竣工予定のうち複数物件が既に満床となっています。したがって、2019年Q1の空室率は6.5%にとどまると予測しています。
  • 近畿圏LMTの空室率は15.0%と、この半年で6.2ポイント低下しました。今期の新規供給3棟が高稼働で竣工したことが寄与し、新規需要は69,000坪と2007年の調査開始以来3番目の規模になりました。実質賃料は3,480円/坪で、前期からの変動はありませんでした。しかし、空室が少ないエリアでは賃料が底上げされる一方、空室期間が長引くエリアや物件では弱含む、といった二極化傾向が見られます。
  • 近畿圏の向こう2四半期の新規供給は65,000坪で、過去平均を下回ります。足元の堅調な需要に鑑みると、2019年Q1の空室率は14%程度に低下すると予測しています。
  • 中部圏LMTは新規竣工がなく、空室率は対前期比横ばいの8.6%となりました。来期も竣工がない中で既存物件に対する引き合いが見られること、2019年Q1竣工物件のプレリーシングが順調であることから、2019年Q1の空室率は8.2%に低下すると予測しています。

首都圏 LMT物流施設 需給バランス
○近畿圏 LMT物流施設 需給バランス
○中部圏 LMT物流施設 需給バランス

マーケットの詳しい動向やマーケットデータは、本日発刊の「ジャパン ロジスティクス マーケットビュー Q3 2018」をご覧ください。
https://www.cbre.co.jp/ja-jp/research-reports/industrial-reports 

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