「ご苦労、以上だ」、三河の大統領がコートを支配した。

米国ドラマ「24」に登場するパーマー大統領に似ているとファンの間で評判のアイザックバッツ。三河に来て4シーズン目のベテランが完全にインサイドを支配した試合だった。

・合わせて読みたい→
理不尽な状況下でも冷静さを保つ秘訣「リアル・ミッチー」(https://cocokara-next.com/motivation/real-mitchi-coolness-secret/)

 前日のGame1で77-56と完勝した三河は、5連勝をかけて滋賀と対戦した。

最後の最後の1秒まで勝負の行方が分からない激闘となったが、バッツがフィールドゴール12本中8本の高確率(66.7%)で17得点13リバウンド5アシスト大車輪の活躍でインサイドを支配。バッツ、金丸、サザランド、桜木、狩俣の5選手が二桁得点を記録するチームバスケットで、連敗阻止に燃える滋賀を3点差で振り切り、5連勝で星を五分に戻した。

1Q 滋賀14–20三河


7得点4リバウンド バッツがゴール下で存在感

スターティング5は、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

両チームともに前日以上の激しいディフェンスを披露し、ロースコアなゲームとなる。
#5バッツのパワフルなアタック、#32桜木のポストプレーインサイドアウトからの#24加藤がミドルシュートなど、インサイドで優位に立ちオフェンスを展開する三河に対し、 滋賀は#45鹿野の3Pシュートなどアウトサイドから得点を重ねる。
終盤まで続く膠着状態を#46生原がファストブレイクで打ち破り、それを#5バッツがリバウンド、#0サザランドがフリースローで得点につなげて、一歩抜け出す。

2Q 滋賀28–28三河 (滋賀14–8三河)

滋賀に逆転されるも同点に追いつき前半終了

スタートは、#0サザランド、#5バッツ、#16松井、#32桜木、#46生原。

インサイドの守りを固める滋賀に苦戦して得点が止まると、滋賀#24高橋、#40フィッシャーらの得点でリードを縮められる。
残り3分に滋賀#45鹿野の3Pシュートで逆転されるも、すぐさま#14金丸が3Pシュートを決め返して再逆転。滋賀も#32狩野の3Pシュートでひっくり返すが、#5バッツがオフェンスリバウンドを押し込み、28-28の同点で前半を折り返した。

3Q 滋賀44–51三河 (滋賀16–23三河)

桜木を起点にチームオフェンスを展開。金丸が10得点

スタートは、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

この日が42歳の誕生日の#32桜木を起点に攻撃のギアを上げ、#5バッツ、#46生原の得点で先行するが、滋賀も#31ラワルの8得点で食らいつき一進一退の展開となる。
残り4分半から#14金丸が得意のキャッチアンドシュート、3Pシュートの連続得点でリードを広げると、#32桜木もポストプレーで加点し、三河のペースで最終Qへ。

4Q 滋賀75–78三河 (滋賀31–27三河)

狩俣 値千金の連続3Pシュート 接戦を制して5連勝!

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#5バッツ、#24加藤、#32桜木。

インサイドでの主導権を奪い返し、#0サザランドダンク、#5バッツのリバウンド、#24加藤の3Pシュートなどで、リードを最大15点に拡大する。
その後はホームで連敗を止めたい滋賀の猛追にあうも、キャプテン・狩俣が勝負所で値千金の3Pシュートを連続で決めて主導権を渡さない。
それでも最後まで粘りを見せる滋賀に残り8秒3点差まで肉薄されるが、ファウルゲームで得たフリースローを#0サザランドがしっかりと決めて、大接戦を粘り勝った。

●滋賀 75 ‐ 78 三河〇
(三河通算成績 5勝5敗)

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 昨日と違って今日は相手がハードに来るのは分かっていたのですが、我々が2桁以上離しても最後の最後まで粘ってきた滋賀さんが素晴らしいと思います。
ハインドになっていても最後まで諦めないで可能性を求めてディフェンスを頑張って、リバウンドを頑張って、特にリバウンドに対しての執着心は今日の滋賀さんは凄かったと思います。

 最後の勝負所で私達が1本落ちていれば完全に滋賀さんのペースというところだったのですが、私達の外からのシュートが入ったというところが勝負の分かれ目だったと思います。
ただ大事なところでのミスも今日はありました。それだけ滋賀さんが最後までディフェンスを頑張っていたところから我々のターンオーバーがでてきたと思うので、そういった意味では勝てて良かったのですが、反省すべき点が今日はたくさんあったと感じています。

■ #5アイザック・バッツ 選手 ヒーローインタビュー

―本日で5連勝、チームの雰囲気はいかがでしょうか。
毎回毎回よくなっているし、チームとしてハードにプレーしているところがとても良いと思います。

インサイドで非常に存在感を発揮していました。プレーを振り返っては。
自分の強みとしてはインサイドで戦うこと、ディフェンスをしっかりと止めることが仕事なので、そこが上手くできました。

―平日ですがたくさんのブースターが来てくれてます。皆さんにメッセージを。
引き続き青援をお願い致します。僕たちもハードに戦いますので、Bリーグ全体も盛り上げていきましょう。

「三河のパーマー大統領」が躍動 創部71年目の名門チーム、開幕5連敗のち5連勝で勝率5割に 新体制が機能