バルセロナレジェンドである元スペイン代表MFチャビエルナンデスは今夏グレミオからバルセロナに加入したブラジル代表MFアルトゥールにかつての自分を重ねているようだ。同選手がスペイン『Catalunya Radio』で語った。

▽今夏、レジェンドMFアンドレス・イニエスタの退団に伴い、前倒しの形でカタルーニャの地にやってきた22歳はここまで公式戦11試合に出場。背番号イニエスタの代名詞8番を継承したものの、そのプレースタイルはバルセロナで6番を背負い、スペイン代表で8番を背負っていたレジェンドMFチャビを彷彿とさせる。

▽今月に入って完全にレギュラーポジションを確保したブラジル代表MFは、チャビの代名詞である超絶ターンや絶妙なボールの置き所が可能とする卓越したキープ力、精確さと判断力に長けたボール捌きと圧巻のプレーを披露し、ポスト・チャビとしてバルセロニスタの心を掴んでいる。

▽そして、チャビ自身もバルセロニスタと同様にアルトゥールを自身の後継者と目しているようだ。

アルトゥールのプレーはまるで自分を見ているかのようだ。素早く判断を下して素早く動くこと。これは私がバルセロナカンテラ時代から学んできたことだ。しかし、もし他の下部組織で育っていれば、身につけることができなかっただろうね」

アルトゥールはまだ若いのにとても成熟している。ミッドフィルダーが最も優先すべきは中盤でボールを失わないことだ。彼はそれをとても簡単にやっている。まだ多くの可能性を秘めているプレーヤーだ。本人もこれから少しずつ感触を掴んでいくと思うし、あと20~30試合もすれば、我々は自信に満ちたアルトゥールを見ることができるだろう。私は彼がバルサの将来を担うプレーヤーだと考えている」

▽先日にチャビの親友の1人である元スペイン代表DFのカルレス・プジョル氏は、「プレーヤーの誰かをチャビと比較することは深刻な問題だ。どんなプレーヤーでもそのような比較では落ちてしまうし、あれはアルトゥールにプレッシャーがかかる。私は彼がそれを背負いこむ必要はないと思う」と、同選手とアルトゥールの比較に警鐘を鳴らしていたが、チャビ自身はアルトゥールが自身の後継者というプレッシャーを撥ね退けるだけの才能を持ったプレーヤーだと認識しているようだ。

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