キャンプの定番道具「スキレット」は、鉄製の厚手のフライパン。本連載では、スキレットを使った手軽に作れる男メシをお教えしよう。第18回は「長芋のふわふわ焼き」を紹介する。

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長芋をするのが面倒なら冷凍ものでOK
居酒屋では小ぶりのスキレットで料理を提供されることが多い。最後までアツアツで食べられるのがスキレット料理のいいところだが、その良さを存分に活かしているのがとろろ焼き」ではないだろうか。ほんのり出汁が効いてヘルシーな雰囲気のするあのおつまみは、自宅でも簡単に作れる。用意するのは下記の材料となっている。

・山芋か長芋(すりおろす) 160g
・玉子 1個
・溶けるチーズ 適量
めんつゆ 大さじ1
青のり お好みで

山芋や長芋をすりおろすのが面倒であれば、ミキサーにかけてもいい。ちなみに今回はそれすらも手抜きしようと思い、冷凍の「長芋とろろ」を使用した。すりおろしたてが一番おいしいには違いないが、面倒なときはこれでも十分だ。

ちなみに、山芋は粘りが強くて甘みがあるのに対し、長芋は水分が多くて粘り気が少なくあっさりした味わいだそう。家で簡単におつまみを作るだけなら、値段が安いほうで問題ない。

よく混ぜて蒸し焼きにすればすぐ完成

作り方はとにかく簡単。ボウルに玉子を割り、めんつゆを加えてよくかき混ぜる。続いて、山芋もしくは長芋、溶けるチーズを加えて混ぜる。

あとは、スキレットにサラダ油をまんべんなく塗って中火で熱し、先ほどのボウルのなかの材料を流し込むだけ。混ぜて焼くだけなので、これなら普段料理をしない人でも挑戦しやすい。

フタをして中火と弱火の間くらいの火加減にしたら、あとは焼けるのを待つ。加熱時間は5分程度。あまり長く焼くと焦げてしまうので注意しよう。

仕上げに青のりをたっぷりかければ完成。だしとチーズのいい香りが漂ってくるので、これだけでも食欲をそそる。

さっそくスプーンで食べてみると、ふわふわした長芋の食感と、少し焦げ目の付いたチーズのカリカリした食感が同時に楽しめて、これぞビールのおつまみだと確信! 

食べ進めて味に飽きてきたら、ソースとマヨネーズをかけてお好み焼きのようにして食べてもいい。もしくは、最初からなかに紅生姜を加えておくのもおいしそうだ。今夜の晩酌のおつまみに、ぜひ「長芋のふわふわ焼き」を作ってみてほしい。

text今西絢美(ゴーズ)
(d.365

掲載:M-ON! Press