諫山創による人気漫画作品『進撃の巨人』がアメリカのハリウッドで実写映画化されることがわかった。ストーリーや公開時期はいまのところ未定であるが、監督はホラー映画を得意とするアンディ・ムスキエティが担当する。

 『進撃の巨人』は『別冊少年マガジン』(講談社)において、2009年より連載が始まり、現在も継続中だ。漫画作品のほか、小説、ゲーム、テレビアニメ、映画などさまざまなメディアミックスが手がけられている。2015年には、日本においても前後編2部作として実写映画が公開されている。ハリウッド実写化は喜ばしいように見えてファンの反応は複雑なようだ。

 「漫画作品の実写化作品は多く制作されていますが、いずれもが『何か違う』といった評価が下されることが多いですね。『原作レイプ』といった言葉もあるほどです。『進撃の巨人』の日本版実写化も評判はあまりよくありません。原作者自身が脚本に関わり、設定を大きく変えたこともファンを落胆させてしまったようです」(漫画誌編集者)

 さらに、ハリウッドでは『君の名は。』『ポケモン』といった日本のアニメ、漫画作品の実写化が相次いで発表されている。だが、過去には悪夢も存在する。

 「2009年には鳥山明原作の『ドラゴンボール』が『DRAGONBALL EVOLUTION』として実写化されましたが、原作とあまりにかけ離れた設定のため、各方面から酷評されました。鳥山氏も製作総指揮として作品に関わっていましたが、意見がほとんど取り入れられず、公開前には『別次元の話として鑑賞するのが正解かもしれない』と、遠まわしに作品の内容を示唆していましたが、実際に大コケすると『脚本があまりにも世界観や特徴をとらえていなかった』と厳しい言葉を向けています」(前出・同)

 ネット上でも、「『進撃』日本版もヤバかったけど、それを超える作品になるのでは」「もうハリウッドは日本発作品の実写化禁止でいいんじゃないの」といった憂慮する声が多いが、「この作品の舞台ってドイツらしいから、アメリカならむしろそっちの空気に近づけるのでは」と期待する声もある。『進撃の巨人』も『ドラゴンボール』実写化の二の舞とならないことを願うばかりだ。