明治安田生命J1リーグ第31節の名古屋グランパスvsヴィッセル神戸が、3日に豊田スタジアムで行われ、2-1で神戸が勝利した。

▽前節北海道コンサドーレ札幌に1-2で敗北した暫定15位名古屋(勝ち点34)は、その試合からスタメンを1名のみ変更。八反田に代えて、金井を起用した。

▽7試合勝ちのない暫定13位神戸(勝ち点37)は、3-5で逆転負けを喫した前節の川崎フロンターレ戦からスタメンを5名変更。GKキム・スンギュ、藤谷、那須、橋本、ウェリントンに代えて、GK前川、アフメド・ヤセル、三原、ティーラトン、伊野波を起用した。

▽守備陣を大きく入れ替え[3-5-2]のフォーメーションで臨んだ神戸に対し、名古屋が序盤からチャンスを作る。3分、神戸DFをダブルタッチでかわした前田がボックス左に侵攻して中央に折り返すと、ジョーが左足で合わせる。これはGK前川に阻まれたものの、積極的な仕掛けからまずは1つ見せ場を作った。

▽しかし、11分に神戸の2人のスターが名古屋ゴールに襲い掛かる。ボックス手前中央でボールを持ったイニエスタが、柔らかいタッチで山なりのスルーパスをボックス内に送る。走り出していたポドルスキが左足でジャンピングボレーシュートを放ち、先制点とした。

▽神戸は、ディフェンスラインが鋭い縦パスを入れ高い位置でルックアップしたイニエスタが裏に走り込むポドルスキにラストパスを供給する形の攻撃を繰り返し敢行。名古屋は前線から積極的にプレスをかけていくが中々チャンスに繋げることが出来ない。

名古屋が攻勢を強めた36分、神戸にカウンターから絶好機。1対3の数的有利に持ち込み藤田がボックス左で一対一を迎える。しかし、左足で股下を狙ったシュートをGKランゲラックがファインセーブ。リードを広げられる事態を回避した。

▽神戸が1-0でリードして迎えた後半、名古屋が早々に点差を詰める。名古屋ボールのキックオフから約20秒後、小林のスルーパスをガブリエルシャビエルがスルーすると、ボールはボックス左の玉田の下へ。左サイド角度のない所から体勢を崩しながら左足でシュートを放ち、ゴール右隅に沈めた。

▽その後、勢いそのままに名古屋がボールを保持する時間を増していく。66分、GK前川が足先でストップしたものの、ボックス手前中央でボールを受けたジョーのシュートが神戸ゴールを襲った。

▽試合がややこう着してきた82分、神戸は古橋に代えてウェリントンを投入。前線のターゲットを据えて素早い攻めを目指していく。

▽試合が再び動いたのは終了間際の85分。右サイドでボールを持ったポドルスキ名古屋DFを背負いながらも中央に持ち込む。ボックス手前から左足を振り抜くと、強烈なシュートがネットに突き刺さり勝ち越し弾となった。

ポドルスキの2点目で神戸が再びリードを奪ったところで試合が終了。この結果、名古屋は今シーズンの豊田スタジアム最終戦で連敗を喫した。対する神戸は8試合ぶりの白星を飾っている。また、2日に誕生日を迎えたリージョ監督にとっては嬉しい初白星となった。

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