イニエスタが相手守備陣を翻弄するループパスでポドルスキのゴールを演出

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、3日に行われたJ1第31節の名古屋グランパス戦でセンセーショナルなループパスを披露し、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキのゴールをアシストした。このワールドクラスプレーに、世界からも注目が集まっている。

 天才司令塔が度肝を抜くプレーを見せたのは、0-0で迎えた前半10分だった。敵陣中央でボールを受けたイニエスタブロックを築く相手守備陣の位置を見極めると、空中高く浮かした右足のループパスを選択。相手守備陣の足を一瞬止めると、裏に抜け出したポドルスキが左足のダイレクトボレーをゴール左に流し込み、先制点を奪った。

 この見事なアシストに、海外メディアもこぞって反応している。母国のスペイン紙「マルカ」は「イニエスタが日本で魔法を唱えた」と報じると、スペイン紙「AS」も「バルサでも見せなかったようなパス。20mの獰猛なアシスト」と綴り、バルセロナの英雄による圧巻のアシストを称えた。

 フランステレビ局「RMCスポーツ」は「イニエスタは34歳という年齢の重みを一切感じさせない」「彼のプレービジョンやテクニックは何も失われていない」と賛辞の言葉を送ると、英メディア「スポーツ・バイブル」は「イニエスタポドルスキへ史上最高に華麗なループパス」と綴り、「イニエスタは我々が目にしたこともないようなことをやってのけた」と、圧巻のアシストを絶賛していた。

 試合はその後同点に追いつかれるものの、終盤にポドルスキがこの日2点目となる強烈な決勝ゴールを叩き込み、神戸が2-1と勝利。リーグ7戦未勝利と不振に喘いでいたなかで、イニエスタの類稀なるアイデアが勝利への突破口を切り開く形となった。(Football ZONE web編集部)

神戸MFイニエスタ【写真:Football ZONE web】