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4日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏がマウンテンバイクで崖をかけ下る世界大会「RedBull・ランページ2018」について、「なにが面白いのか。あんな競技止めてもらいたい」と発言。

新興スポーツへの「理解のなさ」に、ネット民から怒りの声が噴出している。

■「なにが面白いのか」とバッサリ

番組ではマウンテンバイクに乗ったブレット・リーダー選手が、山の頂上から斜面を飛び降りながらゴールを目指す様子を放送。関口宏はその急な角度とジャンプの高さ、そして難易度の高いコースに驚きの声をあげる。

それを見た張本氏は

「なにをやってんのかね。なにが面白いのかね。好きなのがいるんだね冒険を。いくら賞金が2200万円って言ったってね、一つ間違えば死んじゃうよあれ。骨折どころじゃないよ。あんな競技止めてもらいたいわね」

とバッサリ。

■関口がフォローも

関口宏が「あれで人気があるんですよ。みんな見に行くんですよ」とフォローすると張本氏は怪訝そうな顔をしながら、

「誰が見に行くのかねあんなものは、そういう人がいるのかね」

と発言する。ゲストのラグビー元日本代表大畑大介氏が「凄い面白いなと思いますね、見てるだけですごい手に汗かきましたから」とフォローを入れると、

「見てると汗かくよ、落ちるんじゃないかと思って」

とコメント。高所を舞台にしたスポーツはお気に召さないようだった。

■ネット民はから怒りの声

張本氏の蔑視発言に、ネット民は怒りの声を上げている。

張本氏はXゲームや高さ28メートルのジャンプ台から人間が飛び込む「RedBullクリフダイビング」が取り上げられた際にも「なにが面白いのか」と発言しており、今回のコメントを予想した人もいた様子。

それだけに、張本氏の暴言が目に見えているにもかかわらず取り上げた番組を批判する声も多かった。

■野球に興味がない人もいるのだが…

日本では馴染みの薄いスポーツについて、たびたび「なにが面白いのか」と切り捨てる張本氏。しかし、同氏が長年プレーしてきた野球についても「面白さが理解できない」人は存在している。

しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,332名を対象にした「野球について」の調査では、若い女性の57.3%が「ルールを知らない」と回答しているのだ。

野球のルールがわからない性年代別グラフ(©ニュースサイトしらべぇ

「ルールを知らない」層の中には、当然「野球なんてなにが面白いのか。誰が見に行くのか。あんな競技止めろ」と感じている人もいるはず。もちろん、それを聞けば野球関係者・ファン、そして張本氏も気分を害するだろう。

「なにが面白いのか。あんな競技止めろ」という張本氏の発言は、「RedBull・ランページ」選手・関係者に配慮がなさすぎるものといわざるを得ない。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名 (有効回答数)

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