清水エスパルスは5日、MF兵働昭弘(36)の今シーズン限りでの現役引退を発表した。

▽兵働は2005年に筑波大学から清水に入団。同シーズン中盤にレギュラーを掴み取り、以降主力として活躍したが、清水在籍時には甲状腺機能障害に二度も悩まされた。それでも2009年にはチームキャプテンも歴任。その後、2011年に地元の柏レイソルに完全移籍し、ジェフユナイテッド千葉大分トリニータ水戸ホーリーホックヴァンフォーレ甲府を経て、2018年に8シーズンぶり清水復帰を果たした。今シーズンは明治安田生命J1リーグに4試合、YBCルヴァンカップに5試合、天皇杯に1試合出場している。

▽なお、通算では現時点でJ1リーグ195試合17得点、J2リーグ180試合15得点、国内リーグカップ戦42試合2得点、天皇杯28試合5得点を記録している。

▽14年間の現役生活に終止符を打つ決断をした兵働は、クラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。

「私、兵働昭弘は、今シーズン限りで引退することを決断いたしました。たくさん笑って、たくさん喜んで、たくさん悔しがって、時には泣いたサッカー人生。14年間プレーできたことを嬉しく思い、誇りに思います。充実感に満ち溢れた、幸せな現役生活でした」

清水エスパルス柏レイソルジェフ千葉大分トリニータ水戸ホーリーホックヴァンフォーレ甲府と、たくさんのチームにお世話になりました。そこでのプレー、出会い、交流は私を成長させてくれ、財産になり、最高の宝物になりました。各チームのスポンサー様、チーム関係者の皆様、友人、ファン・サポーターの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです」

「現役をスタートさせ、7年間在籍した清水エスパルスで引退することができて、今、本当に幸せです。皆さんに支えられ、ここまで来ることができました。ありがとうございました。チームメイトと共に、目標に向かって戦った時間は最高の時間でした。素敵な仲間と共に過ごした日々は、一生忘れることはありません。そして、自分の決断を尊重してくれ、一番近くで常に寄り添ってくれた家族にも感謝の気持ちでいっぱいです」

「2005年にキャリアをスタートさせてから、鳥肌が立つような素晴らしい試合を経験したり、満員のスタジアムでゴールを決めたり、リーグ優勝を経験したり、良い経験をたくさんしました。その反面、病気、ケガをして離脱したり、降格を経験したり、仲間との別れもあり、辛い経験もたくさんしました。その度に、皆さんに励まされ、勇気づけられ、ピッチに戻ることができました。皆さんの存在が、何度も私を奮い立たせてくれました。人に恵まれ、人に支えられた最高の現役生活でした。全ての時間、経験が特別で、夢のようでした。夢のような楽しい時間に終止符をうち、来年から新しいチャレンジをしていきたいと思います。本当にありがとうございました

▽なお、清水は11月24日に行われるホーム最終戦のヴィッセル神戸戦終了後に引退セレモニーを行う。

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