劇団「大人計画」を主宰する松尾スズキが監督・脚本・主演を務めた映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』が2019年に劇場公開されることが決定。松尾は「ウディ・アレンが、メル・ブルックスが、ベン・スティラーが、そうであるように、コメディの世界に生きるものの一つの到達点として、監督主演映画が撮りたかった」と語っている。

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 1988年に舞台「絶妙な関係」で旗揚げされ、宮藤官九郎阿部サダヲなど多才なメンバーと共に、多岐にわたって活動を続けてきた大人計画。今年、旗揚げから30年となり、主宰である松尾も「松尾スズキ」として活動を始めて30周年を迎えた。アニバーサリーイヤーとなった今年。松尾スズキは「30祭」と題したイベントを12月に開催するが、今回新たに、自身が監督・脚本だけでなく、主演も務める新作映画の公開と原作小説の発売が発表された。

 脚本家として成功した海馬五郎は、ある日、元女優の妻・綾子の浮気をフェイスブックの投稿によって知ってしまう。あまりのショックに離婚を考える海馬であったが、資産の半分を慰謝料で支払わなければならないことを知り大激怒。“不貞”の妻に慰謝料で支払わなければならない1000万円を、自分の“不貞”で使い切るという“復讐”を決意。妻のフェイスブックの浮気投稿についた、108もの“いいね!”に湧き上がる猛烈な怒り。その数を目標に女を買いまくる、海馬による前代未聞の復讐劇が幕を開ける…。

 本作について松尾は「30年、笑いと戦い続けた自称喜劇人松尾スズキが『愛とエロス』のカオスの中でのたうちまわる様をご笑納ください!」とコメント。映画の原作となる小説『108』(講談社)は11月20日に発売される。

 映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は2019年秋全国公開。

映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』で監督・脚本・主演を務める松尾スズキ