武蔵小杉駅の北口、JR南武線周辺は、再開発と昔ながらの風景が混在したエリア。そんな場所に2018年4月にできた施設が「COSUGI COMMONS(コスギコモンズ)」だ。2017年に竣工したタワーマンションの1階となる。新丸子から移転した「ブーランジェリーメチエ」、神奈川初上陸の「猿田彦珈琲」などハイセンスな店がテナントとして並ぶ中、注目を集めているのが「COSUGI LODGE(コスギロッジ)」だ。

【写真を見る】都会でグランピング気分満点! ティピ席は限定3組。予約をしてから訪れよう

■ 街づくりに参入した会社が作ったコミュニティスペース

経営は、もとは武蔵小杉駅周辺の地域づくりをサポートしてきた会社。その一環としてコミュニティーカフェ「コスギカフェ」というカフェを運営していた。キッズスペースやシェア本棚、ワークショップ用の工房などを兼ね備え、街の人が集まる場所としても知られていたが、2018年2月に閉店。だが同じように街の人が集まる場所を作りたいと、業態・場所を変えて「COSUGI LODGE」をオープンした。

山登りの際に気軽に立ち寄る「ロッヂ(山小屋)」と名付けた。暖を取ったり休息したり、情報交換する場所。そんな地域のみんながワイワイ集う拠点をイメージ。「コスギカフェ」のようにワークショップやイベント会場として使うこともできる。

■ 店内でグランピング気分が味わえる

この店の特徴のひとつは、店内でグランピング気分が味わえるところ。ティピ(テント)席は、子供連れの親子や、女子会に人気。小上がりになっており、靴を脱いでのんびりできるのも人気の秘密。予約優先での案内となる。内装もロッジ(山小屋)風。フォトジェニックでついついカメラを構えてしまいそう。

■ 名物はロティサリーチキン

「COSUGI LODGE(コスギロッジ)」はロティサリーチキンの専門店。オーナーがヨーロッパで出合ったロティサリーチキンに魅せられ、専門店オープンにこぎつけた。純国産の遠赤外線ガスオーブンで、じっくりと余分な脂を落としながら焼き上げるのでヘルシー。それでいて、しっとり柔らか。

「ロティサリーチキン」(フルサイズ4,104円・2〜4人前、ハーフサイズ2,160円)。国産ハーブ鶏にオリジナルシーズニングを丁寧に刷り込み、しっかりとスパイシー。「卵わさび」「ゆずジュレ」「ごぼうソース」など付いてくる3種類のこだわりソースで、味を変えながら食べられる。

常時5種が選べる「クラフトビール(594円〜)」。 クラフトビールは地元川崎などの銘柄が中心。ロティサリーチキンと一緒にオーダーする人も多いとか。

■ メニューもフォトジェニック

メニューはもちろん、ロティサリーチキンだけではない。例えば、チキンとの相性抜群だという、「抗酸化野菜のグリーンサラダ」(1,382円)。ビジュアルに驚くが、実は野菜は完全無農薬。ミネラル分の含有量は一般野菜の倍以上。アンチエイジングにもいい。メニューは、地元産の食材をなるべく使用するなど、地元に寄り添うことを心がけている。

「ビーツのマッシュポテト」(842円)。器のフタを開けたとたんに、ピンクの鮮やかな彩り。ジャガイモとビーツが入ったマッシュポテトだ。ディルさわやかな風味が香る。

「チーズ&シャルキュトリー盛り合わせ」(1,382円)。芳醇でまろやかな味わいのサンダニエレ産生ハムなど、イタリアでも最高峰と言われるハムまでがワンプレートに。この金額はお得!

世界的にも有名な篠原秀和シェフを監修に迎え、料理は本格的。日本では珍しいチキンを囲みながら、ワイワイと仲間が集う場所。気軽に一杯飲む、という利用もOK。ロティサリーチキンのテイクアウトも行なっているので、自宅やパーティにも一役買いそう。いずれにしても、楽しい時間を過ごせそうだ。(横浜ウォーカー・構成・取材・文/濱口真由美、撮影/島本絵梨佳)

「COSUGI COMMONS」内。商業施設内と言っても路面店なので入りやすい