覚せい剤

(Stas_V/iStock / Getty Images Plus/写真はイメージです)

名古屋市の19歳の元大学生(自主退学)が、茨城県古河市の自称派遣社員の17歳の少年とともに、自宅で覚せい剤を製造していたとして、6日、愛知県警は覚せい剤取締法違反(製造)の疑いで逮捕した。

■SNSで知り合い、覚せい剤を製造

8月19日ごろ、共謀して名古屋市緑区の元大学生宅で、覚醒剤およそ0.612グラムを製造した疑いがあり、17歳の少年は「覚せい剤を作っていることは分かっていた」と容疑を認めている。

19歳の元大学生については、覚醒剤取締法違反(製造)のほか、3Dプリンターでプラスチック製の銃を自作した武器等製造法違反(無許可製造)の疑いもあり、書類送検した。

製造のおよそ半年前にSNSを通じて知り合った2人は、覚せい剤を製造するために役割分担して原料を入手。少年が手に入れた原料を元大学生に提供していたようだ。

■20代では1割「試してみたい」

しらべぇ編集部は、20~60代の男女1,348名に、違法薬物を試したいと思ったことがあるか、調査を行った。

違法薬物1(©ニュースサイトしらべぇ

男女ともに年代と比例しているのがわかる。もっとも高い割合となったのは12.9%の20代の男性。また、すべての世代で男性が女性を上回っている。

■先月、中学生が大麻使用で逮捕

先月17日、カナダ嗜好品として大麻の所持と使用を合法化したが、日本では大麻も覚せい剤も犯罪。しらべぇ既報のとおり、先月には15歳の少年が大麻所持容疑で逮捕されている。このときも現役中学生の薬物事件に驚きの声が相次いでいた。

大麻は覚せい剤に比べ、SNSなどで簡単に入手できることも要因のひとつだといわれている。

■大阪府は過去最多

警視庁は今年1~6月の間、全国で大麻事件で摘発されたのは1,700人。そのうち20歳未満が198人(高校生34人、中学生1人)であることを発表。なかでも、同期間で大阪府警は未成年の摘発が51人(高校生10人)と、これまで最多だった22年の42人を上回った。

大麻の使用をきっかけに、徐々に強い刺激を求めて覚せい剤の使用につながることも多いため、取り締まりを強化していくしかない。これ以上大麻に手を染める若者が増えないよう、早急な対策が必要だ。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348

自宅で覚せい剤を作っていた未成年者2人を逮捕 3Dプリンターで銃密造の疑いも