最近ではテレビにも多数出演し、大人気のVTuber(バーチャルユーチューバー)・キズナアイ11月5日21時頃、前代未聞の放送事故を起こしたとして話題になっている。

 この日、YouTube上では、VTuberの「虹河ラキ」というキャラクターが生放送を行っていたのだが、この放送の最中に全く無関係のキズナアイの姿が数分間流れるという放送事故が発生。キズナアイは宣伝番組か何かの収録を行っていたらしく、スタッフとの打ち合わせ風景が垂れ流しになっていたのだ。

 キズナアイは「辻さん」と呼ばれる男性スタッフと、来月12月1日BS日テレで放送される「5時間生放送」の、渋谷の大型ビジョンで流れる宣伝VTR収録を行っており、「これって…すいません。文章的になんですけど、『5時間の生放送がBS日テレである』じゃなくて、『BS日テレで5時間の生放送がある』のほうが良くないですか?」と落ち着いたトーンで話したり、カメラの位置を「ちょっと変えられますか?」と注文したり、セリフを諳んじたりといった普段のキズナアイからはあまり見られないようなシーンが連発していた。なお、虹河ラキキズナアイは、同じVTuberではあるが直接の関係はなく、映像がなぜ混線していたのかについては不明となっている。

 キズナアイ及びほとんどのVTuberは、その撮影方法は謎のヴェールに包まれているが、多くの場合は既存の3Dモデルを人間の動きとリンクさせる、モーションキャプチャーという技術を使っており、キズナアイも「中の人」が声と動きの両方を担当しているとされている。その証拠に今回の放送事故では、これまでの動画では見られなかったペットボトルの水を飲む仕草などが登場しており、ファンの間で大きな話題となっていた。

 今回の放送事故キズナアイの隠れた一面が見えたとして、ファンの間では好評だったようだが、その一方で「炎上目的の作為的な事故だったのでは」と疑う声もあるという。事実、放送に流してしまったのは12月1日に放送予定のBS日テレの生放送特番の宣伝用動画であり、事故映像として放送すれば話題性としては十分な効果が期待できる。

 現在、キズナアイ側からは今回の放送事故について、説明などは特に行われておらず真相は不明だが、少なくともBS日テレ特番の宣伝になったことは間違いないだろう。

記事内の引用について
Laki Station ラキステーションのYouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCp77Qho-YHhnklRr-DkjiOw

ラキステーションのYouTubeチャンネルより https://www.youtube.com/channel/UCp77Qho-YHhnklRr-DkjiOw