誰も知らない南の海からやってきたのはイルカに乗った少年だが、アメリカの漁師の場合には大型のザトウクジラに飛び乗ることもあるようだ。
今年9月、カリフォルニア州中部セントラルコーストのモロベイ沖でウナギ漁をしていたサム(Sam Synstelien)さんら漁師一行は超困っているザトウクジラを発見した。
ロープでつながったブイが体に巻き付いてしまい、にっちもさっちもどうにもブルドッグな状態になってしまっていたのである。
そこでサムさんは、なんと漁船から巨大なザトウクジラへと華麗にジャンプしたのだ。
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超困ってるザトウクジラを助けようと海へジャンプ!
Man saves giant humpback whale during 3 hour rescue mission
サムさんらが発見したとき、ザトウクジラはロープとブイから逃れようとしたのか反時計回りにぐるぐると円を描くように泳いでいたそうだ。
なんとかしてあげたいけどどうしよう?サムさんらはまず、超困っているザトウクジラがいるんだけどと沿岸警備隊に報告した。
しかし「何もできることはない」といわれてしまい、それならとナイフを手にザトウクジラに飛び乗ってロープを切ってあげることにした。
サムさんはザトウクジラに乗った青年となり見事にミッションを成功させ、ヒーローと賞賛されることとなったんだ。
クジラを救助すべく海に飛び込み漁師が死亡する事故も
今回の救出劇はハッピーエンドだったが、こう上手くいくパターンばかりではないらしい。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の海洋漁業局によると昨年、困っているクジラを救おうと海の中に入った漁師が死亡するという悲しい事故が起こったのだという。
人類は困っている海洋生物を見るとそのストレスフルな状況からすぐに弱って死んでしまうのでは?と考えがちだが、実際のところすぐにどうこうなるわけではないことがほとんどなのだとか。
そのため自分たちでどうにかしようとせず、沿岸警備隊やアメリカ海洋大気庁に報告するにとどめておくのがいいとのこと。
まあでも正直ザトウクジラめがけてジャンプとか、勇気を振り絞ってもなかなかできなさそうだけどな。
References:SF gate / Instagram / YouTubeなど / written by usagi / edited by parumo
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