年末恒例「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が発表された。

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【スポーツ関連】
eスポーツ/(大迫)半端ないって/金足農旋風/筋肉は裏切らない/翔タイム/そだね―/もぐもぐタイム/なおみ節/奈良判定/悪質タックル

【その他】
おっさんずラブ/GAFA(ガーファ)/仮想通貨ダークウェブカメ止め君たちはどう生きるか/グレイヘア/計画運休/高プロ(高度プロフェッショナル制度)/ご飯論法/災害級の暑さ/時短ハラスメント(ジタハラ)/首相案件/スーパーボランティア/ダサかっこいい・U.S.ATik Tok/ひょっこりはん/ブラックアウト/ボーッと生きてんじゃねーよ!/#MeToo/あおり運転

 スポーツ界からも数多くノミネートされた。冬季五輪の「そだねー」(カーリング女子のかけ声)、サッカーW杯からは「(大迫)半端ないって」(ゴールを決めた大迫選手の高校時代の対戦相手が発した言葉)、野球ではメジャーリーグの「翔タイム」(大谷選手の活躍をメディアが表現)、高校野球の「金足農旋風」(夏の甲子園で秋田勢103年ぶり決勝進出)、テニスの「なおみ節」(全米オープンで優勝した大坂選手のユーモアあふれる話しぶり)などが入った。

 一方でスポーツの「闇」の部分も目立った今年、アマチュア界で噴出したパワハラ関連問題から「悪質タックル」「奈良判定」が選ばれている。芸能・娯楽関連では「おっさんずラブ」(テレビ朝日ドラマ)、「ダサかっこいい/U.S.A.」(人気曲)、「ひょっこりはん」(お笑い芸人)、「Tik Tok」(流行したスマホ向け動画共有アプリ)など。

 1984年から昨年までの受賞ワードは以下の通り。懐かしい言葉が並ぶ一方、忘れ去られつつあるお笑い芸人の1発ギャグも少なくない。年間大賞は1つとは限らず、2013年は「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」と過去最多4つが選ばれている。傾向としては、国民を熱狂させたビッグスポーツがあった年は、象徴的な言葉が選ばれやすい。さまざまな出来事があった2018年、平成最後のトップテン&年間大賞は12月3日に発表される。

【新語・流行語大賞(上が新語、下が流行語)】

◆84年
オシンドローム」(NHK朝ドラマ・おしん
「まるきん まるび」(金持ちと貧乏人)
◆85年
「分衆」(テレビや車が一家に1台以上普及)
「イッキ!イッキ!」(飲み会コール)
◆86年
「究極」(マンガ・美味しんぼキーワード
新人類」(従来と違う価値観を持つ若者)
◆87年
「マルサ」(映画・マルサの女)
「懲りない○○」(安部譲二原作の小説)
◆88年
ペレストロイカ」(旧ソ連の政治改革)
「今宵はここまでに(いたしとうござりまする)」(NHK大河ドラマ・武田信玄のセリフ)
◆89年
「セクシャル・ハラスメント」(セクハラ)
オバタリアン」(おばさんを書いたマンガ)
◆90年
「ファジィ」(いい感じ的な意味のあいまいな言葉)
ちびまる子ちゃん現象」(アニメ)

【新語・流行語年間大賞】

◆91年
「…じゃあ~りませんか」(お笑い芸人・チャーリー浜)
◆92年
「うれしいような、かなしいような」「はだかのおつきあい」(記録的長寿の双子姉妹・きんさんぎんさん
◆93年
Jリーグ」(日本初のプロサッカーリーグ発足)
◆94年
「すったもんだがありました」(女優・宮沢りえ)
イチロー」(プロ野球史上初の200安打)
「同情するならカネをくれ」(ドラマ・家なき子で安達祐実のセリフ)
◆95年
無党派」(青島幸男・都知事)
「NOMO」(野茂英雄大リーグ移籍パイオニアに)
がんばろうKOBE」(阪神淡路大震災
◆96年
「自分で自分をほめたい」(アトランタ五輪マラソン銀メダル・有森裕子)
「友愛/排除の論理」(鳩山由紀夫議員)
「メークドラマ」(長嶋茂雄監督率いる巨人が逆転優勝)
◆97年
失楽園」(不倫ドラマ)
◆98年
ハマの大魔神」(優勝したプロ野球横浜の守護神・佐々木主浩
「凡人・軍人・変人」(田中真紀子議員)
だっちゅーの」(お笑い芸人・パイレーツ)
◆99年
「ブッチホン」(小渕恵三首相)
リベンジ」(プロ野球・西武松坂大輔
「雑草魂」(プロ野球・巨人上原浩治
◆00年
「おっはー」(慎吾ママ)
「IT革命」
◆01年
「小泉語録(米百俵・聖域なき構造改革など)」(小泉純一郎首相)
◆02年
タマちゃん」(多摩川で発見されたアザラシ
「W杯」(大分・中津江村がカメルーン代表キャンプ地に)
◆03年
「毒まんじゅう」(野中広務議員)
「なんでだろ~」(お笑い芸人・テツandトモ
「マニフェスト」(選挙の公約)
◆04年
チョー気持ちいい」(アテネ五輪競泳で金メダル北島康介
◆05年
「小泉劇場」
「想定内/外」(ライブドア社長・堀江貴文
◆06年
イナバウアー」(トリノ五輪フィギュアスケート金メダル荒川静香
「品格」(藤原正彦の著書)
◆07年
どげんかせんといかん」(宮崎県知事・東国原英夫
「ハニカミ王子」(プロゴルフ・石川遼)
◆08年
「グ~!」( お笑い芸人・エドはるみ)
アラフォー」(女優・天海祐希の主演ドラマ)
◆09年
「政権交代」(民主党
◆10年
ゲゲゲの~」(NHK朝ドラマ・ゲゲゲの女房
◆11年
なでしこジャパン」(サッカー女子日本代表W杯初優勝)
◆12年
ワイルドだろぉ」(お笑い芸人・スギちゃん
◆13年
今でしょ!」(予備校講師・林修)
お・も・て・な・し」(東京五輪招致メンバー・滝川クリステル
「じぇじぇじぇ」(NHK朝ドラマ・あまちゃん
倍返し」(ドラマ・半沢直樹
◆14年
ダメよ〜ダメダメ」(お笑い芸人・日本エレキテル連合
集団的自衛権」(自衛隊を議論)
◆15年
「爆買い」(来日して爆発的に買い物する外国人)
トリプルスリー」(プロ野球で打率3割、30本塁打、30盗塁を柳田、山田2選手が同時達成)
◆16年
神ってる」(プロ野球広島優勝の原動力・鈴木誠也
◆17年
インスタ映え」(写真共有サイト)
「忖度(そんたく)」(相手の気持ちを推し量る)

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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