2018年11月7日、環球網は、米国で中国系住民が「中国に帰れ」と罵倒されたと伝えた。
記事は、米国華僑報の報道を引用。郭(グオ)さんら十数人は、Bluff Parkでゲームをしたりして遊び、笑いながらおしゃべりをして楽しんでいたところ、突然近くにいた白人の女性が「あんたたちはプライバシーが何か分かっているのか!。他人の迷惑だ!」と大声で叫んできたという。
郭さんは、確かにこの女性ともう1人の女性が近くにいることに気が付かずに中国語で話をしていたが、迷惑になるとは思いもしなかったという。しかし、郭さんの友人の1人が、この女性に対し「もちろんプライバシーが何かは分かっている。でもここは公共の場所で公園。みんなの場所だ」と反論。「プライバシーが必要なら家に帰って自分の庭に行ったらどうか。ここはみんなで話して笑い、子どもボール遊びするところ。私たちは何も間違ったことはしていない」と諭したという。
ところが、この白人女性は「私はもう行くけど、あんたたちも自分たちの国へ帰れ!」とののしったという。この言葉に、その場にいた全員が憤慨。郭さんの奥さんは携帯電話を取りだし、「これは人種差別よ。警察へ通報する。警察が来たら警察署へ行ってはっきりさせましょう」と言った。
この時、白人女性のそばにいたもう1人の女性が駆け寄り、「通報はしないで。彼女は私の母で、私たちはすぐに行くから」と言ってきた。この時、別の中年男性も近くに来て郭さんの奥さんに対し、「彼女はただ少しうるさく感じただけで、人種差別とかヘイトクライムの類のものではないだろう」と諭したという。
しかし、郭さんの奥さんは「私たちの声が大きすぎると思ったら、注意すればいい。でも、自分の国へ帰れなどといういい方はあまりにひどすぎる」と反論。通報すると聞き、母親がさらに中国人グループを怒らせるような発言をするのを恐れたのか、この白人女性の娘は母親を連れてそそくさとその場を後にしたという。
この件について、ロサンゼルス弁護士の●洪(●は登におおざと、デン・ホン)氏は、「米国では言論の自由が保障されているものの制限があり、ある人の言論が他の人に脅威を与えた場合、カリフォルニア州刑法422条に抵触する」と指摘。例えば、石を投げつけて「自分の国へ帰れ」と言うなど、人種差別的な言動をした場合も、これに当てはまるという。
弁護士によると、ヘイトクライムについては「相手が犯罪行為をすると同時に人種差別的な要素を含めた場合、ヘイトクライムの定義に基づき、処罰を加えることができる。この種の状況では、まず相手に犯罪行為があり、このほかに人種差別的な部分が含まれると判断できる」という。
郭さんたちのケースの場合、弁護士によるとヘイトクライムとまでは言えないが、人種差別事件として記録できるという。差別事件の蓄積がさらに多くの重大事件を引き起こすため、ロサンゼルス人事委員会はこの種の事件について統計を取っていると紹介した。
弁護士は、「この種の状況に面したら、立ち上がって道理を説くことは、マイノリティーにとって非常に重要だ。立ち上がらず事なきを得ようとするなら、このような人種差別やヘイトクライムは悪化の一途をたどるだけだ」としている。また、「このような状況で、相手が暴力的でコントロールが効かず、あるいは精神に問題があるように見えた場合、直ちに通報して自分の身を守るようにした方がいい」と忠告した。(翻訳・編集/山中)

7日、環球網は、米国で中国系住民が「中国に帰れ」と罵倒されたと伝えた。