JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)は、降雪時期を前にトラブルが発生しないよう、ドライバーへ注意を呼びかけています。


  • ノーマルタイヤで雪道走行、制動距離は29.9m。いずれのタイヤも積雪時の運転は要注意!
 昨年JAFは、ノーマルタイヤをはじめスタッドレスタイヤ・オールシーズンタイヤなど6種のタイヤを用い、雪道(圧雪路)と凍結路(氷盤路)での制動距離実験を行いました。

 結果は以下のとおりで、雪道でのノーマルタイヤの制動距離は29.9m、スタッドレスタイヤの17.3mに対して約1.7倍でした。少しの雪だからと油断せず、積雪が見込まれる際はノーマルタイヤでの走行はやめましょう。

 また、ノーマルタイヤとスタッドレスの特徴を合わせ持つといわれるオールシーズンタイヤでは雪道(圧雪道)の制動距離が22.7mと、スタッドレスタイヤに近い性能を発揮しました。しかし、凍結路(氷盤路)における制動距離は101.1m。スタッドレスタイヤの78.5mに対しては約1.3倍でノーマルタイヤの105.4mとほとんど変わりませんでした。日中に積もった雪がとけたり、雨が降った後や冷え込みが強くなる日没後に凍結する場合もあります。凍結が予想される場合は、いずれのタイヤであっても慎重な運転をお願いします。

▼JAFユーザーテスト:走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ

資料編:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/tire/detail2_1.htm
動画編:http://movie.jaf.or.jp/details/199.html

  • 冬季は落輪・落込のトラブル増。雪で側溝が隠れているから?
 冬季(12~3月)には落輪・落込のロードサービスの救援要請が増加します。2017年7月では全体の構成比6.05%であるのに対し、2018年2月では12.33%に倍増。これは道路わきの溝等が雪で隠れてしまい、気づかずにタイヤが落ちてしまったことが原因のひとつと考えられます。

 普段走り慣れた道であっても油断せず、積雪の際は十分に注意して走行してください。

▼ロードサービス救援データ:2017年度月別
http://www.jaf.or.jp/rservice/data/2017/

 落輪・落込により動けなくなってしまったり、豪雪により立ち往生してしまうと、雪が降り積もり車体を覆い隠す場合があります。雪がマフラーを塞いでしまうことで排ガスが車内に入り、死亡事故に至るケースもあります。COは無色無臭のため、気付かないうちに一酸化炭素中毒となる可能性があり大変危険です。

 JAFでは雪がマフラーを塞いだ状態を再現して車内のCO濃度をガス検知器で計測する実験をしたところ、16分後に400ppm(偏頭痛発生程度)に上昇。その後、6分で測定上限値である1,000ppmに達しました。

 窓を開ける・マフラー周辺を除雪するなど、必ず対策をしてください。
▼車が雪で埋まった場合、CO中毒に注意
資料編:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/co_poisoning/detail1.htm
動画編:http://movie.jaf.or.jp/details/55.html


 JAFではドライバーに対し、降雪時の運転について注意を促すとともに、実験動画等を活用して注意喚起を図ってまいります。

配信元企業:一般社団法人 日本自動車連盟

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