
【ニュース提供=韓国『sportalkorea』】クラブで社会貢献活動を展開しようとしても、地域との円滑な協力がなされなければ、効果的な活動を展開することはできない。こうした面で、FC東京と調布市との関係は、示唆するところが大きい。
FC東京は東京都全域をホームタウンとするが、味の素スタジアムが調布市にあることもあって、調布市とは特に関係が深い。FC東京は1999年からJリーグに参加したが、前身の東京ガスサッカークラブ時代から調布市とも関係があった。調布市にとってFC東京は地域を代表するシンボルになっている。
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調布市の生活文化スポーツ部・スポーツ振興課の宮島香織係長は、調府市とFC東京との関係を「パートナーだ」と説明した。
「味の素スタジアムが調布市に作られると決まったとき、サッカークラブがなかったが、その時来てくれたクラブがFC東京の前身である東京ガスクラブだった。調府市の立場としては、プロサッカークラブが近くにあると、子どもたちがサッカーや選手たちと接することになる。競技場に人が集まり、地域経済も活性化される。調布市に多くの利点が生まれた」
FC東京と調布市は、互いに不足しているものを満たすために、これまで協業を続けている。 調布市が計画したが、環境面や条件面などで難しかった福祉、健康、教育、スポーツ事業などをFC東京を通じて展開できるようになった。
宮島係長は「FC東京の選手とコーチらが、子どもから高齢者までに至る地域住民たちの健康教室などを進めてくれています。それらは市が自主的に進めるのは難しいことでもあった」と振り返る。
「選手が直接授業の内容を準備し、子どもたちを指導する」
そして、そのような関係は20年間も続いている。
(写真提供=sportalkorea)
今年でクラブ創設20周年を迎えたFC東京は、創設初年度から調布市とともに社会貢献活動を展開してきたのだ。
FC東京の平山隆史ホームタウン推進部長は「Jリーグ100年構想によって、すべてのJリーグクラブが地方自治体と一緒に何かをやっている」とし、FC東京だけ特別なものではないと強調する。
市民の反応も熱い。特に、選手らと共にする活動は市民が期待する行事だという。宮島係長が教えてくれた。
「小学時代の子どもたちがとても期待している。選手たちと一緒に給食を食べたり、FC東京のコーチらがサッカーを指導してくれることをとても楽しみにしている」
平山部長によると、「(それらの行事には)選手たちがシーズン中に1回は参加する。ほかのクラブは学校訪問をして写真を撮ることで終わるところもあるが、私たちは選手が直接授業の内容を準備し、子どもたちを指導する」と、FC東京ならではの取り組みも教えてくれた。
もっとも、FC東京は調布市だけで社会貢献活動を繰り広げているわけではない。

(写真提供=sportalkorea)FC東京の平山隆史ホームタウン推進部長
平山部長も「我々のクラブは東京都全域を対象にしている。スタジアムがある調布市を中心に社会貢献活動を展開しているが、ポイントを決めてそれ以外の街でも社会貢献活動をしている。東京都全体を対象にするのは難しいが…」と語る。
それでも、東京都全域にFC東京のコーチを派遣してサッカー教室を展開。東京都のあちこちでFC東京のエンブレムが見えるようにしているのだ。東京都の島を対象に“愛らんどリーグ”という名でサッカー大会も開いている。
これは韓国のKリーグ各クラブと相反する。Kリーグのクラブは、拠点になるスタジアム周囲だけを対象に重点的に活動する傾向が大きいためだ。地元が大都市であればあるほど、その傾向はさらに強い。
FC東京も、その活動に制限が生じることもあった。しかし、自治体がクラブをパートナーと考えているため、そのような問題は発生しなかった。平山部長は「かならず地域と連携して活動する。企業との連携もあるが、基本的には自治体とする。私たちが地域に役立つためだ」と語る。
それは、FC東京が社会貢献活動をする目的でもあると平山部長は語る。
「観衆を集めるために活動をするが、それだけが目的ではない。地域住民の日常の中にFC東京があればいい。すぐに観衆の増加につながらなくとも、それぞれの人生の中にFC東京があることが大切」と語った。
平山部長はFC東京で活躍しているチャン・ヒョンスを例に挙げ、「チャン・ヒョンス選手も子供たちと一緒に給食を食べた。その子供たちはワールドカップに出場するチャン・ヒョンス選手の姿を見て、“一緒に食事をした選手”だと思い浮かべる。そうした日常を感じてもらうだけでも素晴らしいこと」だと語る。
もちろん、FC東京も現在の社会貢献活動を始めるまで多くの試行錯誤を経験した。今も悩んでいる。Kリーグのクラブと同じように観衆増加についても悩んでいる。「我々もKリーグのクラブからヒントを得たい」とも語った。
しかし、FC東京の目的は変わらなかった。地域のすべての市民が常にFC東京とともにある日常を作るために社会貢献活動を持続するというのだ。
「今すぐ観客が増えなくても、将来は地域とクラブの連携が強まる。生活の中にFC東京がある。それが私たちの動機だ」
※この記事は『韓国言論財団』の取材支援を受けて取材が行われた企画です。
(文=『sportalKorea』キム・ソンジン/構成=ピッチコミュニケ―ションズ)




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