明治安田生命J1リーグ第32節の清水エスパルスvs名古屋グランパスが、10日にIAIスタジアム日本平で行われ、2-0で清水が勝利した。

▽4試合負けのない7位清水(勝ち点44)は0-0で引き分けた前節の湘南ベルマーレ戦からスタメンを1名のみ変更。金子に代えて、石毛を起用した。


▽15位名古屋(勝ち点37)は1-0で勝利した直近の第28節延期分セレッソ大阪戦からスタメンを2名変更。前田、相馬に代えて、玉田、ガブリエルシャビエルを起用した。

▽立ち上がりこそ名古屋の勢いに押されかけた清水だが、5分にチャンスを作り出す。カウンターの流れからゴール前でボールを拾ったドウグラスがシュートを放ち、枠を捉える。しかし、GKランゲラックに阻まれスコアを動かすには至らない。

名古屋は低い位置からショートパスを繋ぎつつ、ゴール前ではガブリエルシャビエルやジョーらの連係で崩しを試みるが、清水が粘り強い守備で対応。なかなかシュートまで持ち込めない。21分にはガブリエルシャビエルが巧みなフェイントでボックス手前右から中央まで運んでシュートを放ったが、枠を捉えなかった。

▽清水は、優位な展開で試合を進めることが出来ているが、なかなか1点を奪うことができない。27分には白崎のミドルシュートが名古屋DFのブロックに遭ってこぼれ、反応した石毛がボックス手前中央からダイレクトで狙ったが、枠を捉えず。均衡が保たれたまま時計の針が進む。

▽お互いに積極的に攻撃を繰り出し合う試合はその後もゴール前を行き来する展開が続くが、肝心の得点はなかなか生まれない。ゴールレスで折り返しを迎えることに。

▽後半に入っても名古屋がゴール前で精度を欠き続けると、日本代表に選出された清水のエースが結果を出す。59分、右サイドを駆け上がった立田がクロスを上げると、フリーの北川が頭で合わせる。ゴール前でワンバウンドしたシュートがGKランゲラックの牙城を崩し、先制に成功した。

▽巻き返しを図る名古屋は、62分に青木にかえて前田を投入。チャンスメイカーを送り出し、ゴールを目指していく。

▽しかし65分、またしても清水に絶好機が訪れる。再び立田が右サイド深い位置からクロスを上げると、今度はドウグラスが反応。高い打点からヘディングシュートを叩き込み、リードを2点に広げた。

▽残留のためにも負けられない名古屋は、69分に前田がボックス左から強烈なシュートを放つが枠を捉えず。79分にはボックス右に抜け出した前田のシュートが枠を捉えたが、GK六反がファインセーブで阻む。

▽その後も、前田を中心に攻め込む名古屋だったが、最後まで試合をひっくり返すことはできず。清水が2-0のリードを保ったまま、終了の笛を迎えた。

▽この結果、清水(勝ち点47)は5試合負けなしで7位を維持。3位鹿島アントラーズ(勝ち点52)との勝ち点差を「5」とし、わずかにACL圏浮上の可能性を残した。対する名古屋(勝ち点37/-8)は連勝ならず。15位サガン鳥栖(勝ち点37/-6)にかわされ、入れ替えPO圏の16位に順位を下げた。

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